FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場:週末イベント控え上値の重い展開

NYダウは39.03ドル高の20689.24、ナスダックは3.93ポイント高の5898.61で取引を終了した。週末にかけて開催される米中首脳会談への警戒感や週末発表される雇用統計を見極めたいとの思惑などから終日上値の重い展開となった。ただ、トランプ米大統領が金融規制の緩和やインフラ投資に言及したことが好感され底堅く推移した。VIX指数は12.37から11.79へ低下した。

 

NY外国為替市場:トランプ発言を受け総じてドル強まる

ドル/円は、序盤は日経先物やNYダウ先物の下落に伴い110.27円付近まで売りが先行した。110.10円台の目先サポートとして意識されると買い戻される展開となった。ロンドン(日本時間:24:00)のフィキシングに向けた売りに押される場面もあった。しかし、トランプ米大統領が企業CEOとの会合で金融規制改革法(ドッド・フランク法)の大幅緩和、インフラ規模が1兆ドル以上に達する可能性を示唆したことが好感され米長期金利上昇に伴うドル買い・円売りが再燃した。その後は110.70円を挟んだ持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルは、豪ドル/米ドルなどの下落につれて一時1.0635ドルまで下げたが、売りは続かなかった。ユーロ/NZドルなどの上昇を支えに1.0677ドルまで持ち直した。

 

★NY原油先物市場は反発:原油在庫減少見通しから買い優勢

良好な米経済指標を受けて需要増加への期待が広がったほか、明日のEIA週間在庫統計で、原油在庫が減少するとの見方から買いが優勢となった。一時51.16ドルと3月8日以来の高値を付けた。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:米利上げペース鈍化思惑から買い優勢

NY金先物市場は、1255.50ドルから1263.70ドルのレンジで推移した。日欧市場で上昇した流れを引き継いで買いだほか、米2月製造業受注が伸び悩んだことから、米金利引き上げペースは加速しないと言った思惑から買いが優勢となった。ただ、米国株が持ち直すと上値が重くなった。一時1263.70ドルと2月27日以来の水準まで上昇した。

 

★米国債券市場は反落:トランプ米大統領発言受けポジション調整

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶり反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.36%で終了した。時間外取引では買いが先行し、2.31%と2月24日以来約1カ月ぶりの低水準まで買われた。しかし、トランプ大統領が企業CEOの会合での発言を受け、次第にポジション調整の売りが優勢となった。

 

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