★米国株式市場はまちまち:前日の大幅高による調整売り
NYダウは42.18ドル安の20659.32、ナスダックは22.41ポイント高の5897.55で取引を終了した。主要経済指標の発表がないなか、前日の大幅高に対する調整売りが出た半面、原油価格の上昇を受けて石油関連株中心に底堅く推移する場面も見られた。トランプ政権に対する政策実行への不透明感が上値を抑える展開となった。VIX指数は11.52から11.42へ低下した。
★NY外国為替市場:ボストン連銀総裁の年4回の利上げ発言でドル買い
ドル/円は、日経先物の120円安やユーロ/円の急落につれて110.69円まで売りが先行した。しかし、日経先物が下げ幅を縮めると次第に下値を切り上げた。ローゼングレン米ボストン連銀総裁が『今年4回の利上げは緩やかな軌道と整合する』などと述べたことも支えに111.15円近辺まで持ち直す場面があった。ユーロ/ドルは、『3月のECB理事会での出口に関するメッセージは出口へのステップではない。誤って解釈されている可能性がある』との報道でユーロ売りが進み、1.0740ドルまで下げ足を速めた。一巡すると安値圏で方向感を欠いた動きとなった。
★NY原油先物市場は続伸:米石油在庫の増加鈍化傾向を好感
米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想ほど増えず前週から鈍化したことや、ガソリン在庫が予想以上に減少したため買いが一段と強まった。OPECの加盟国、非加盟国による協調減産などが下支えとなっているが、米原油増産の動きが相場の重しとなっている。
★NY金は続落・銀先物市場は横ばい:ドル高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は、1246.90ドルから1254.40ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が上昇したことや、外国為替市場で対ユーロ中心にドル高が進むと金は割高感から売りが優勢となった。ただ、トランプ政権の支持率低下や、政策実行能力に対する不透明感が下支えとなり、1250ドル台は維持した。
★米国債券市場は反発:債券保有期間の長期化目的の買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。英国がEU離脱を正式に通知し、離脱後の先行き不透明感が意識されるなか、安全資産としての欧州債券が買われた流れにつれ、買いが優勢となった。市場では『債券の保有期間の長期化を目的とした買いが観測された』との声も聞かれたほか、米7年債入札が『好調な結果だった』と受け止められたことも相場を支えた。
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