★米国株式市場は上昇:好調な経済指標受け買い戻し優勢
NYダウは150.52ドル高の20701.50、ナスダックは34.77ポイント高の5875.14で取引を終了した。朝方はトランプ政権への懸念が根強く小動きだった。ただ、米3月消費者信頼感指数が2000年12月以来、約16年3カ月ぶりの高水準となり投資家心理が改善するなか、前日まで8日続落に対する買い戻しが強まった。米長期金利の上昇を背景に収益の改善への期待から金融株が堅調に推移した。VIX指数は12.50から11.52へ低下した。
★NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル買い戻し
ドル/円は、米3月消費者信頼感指数や3月リッチモンド連銀製造業指数が高水準に達したほか、2月前渡商品貿易赤字が予想以上に縮小したため第1四半期のGDP成長期待が強まりドル買いが加速した。また、フィッシャー米FRB副議長の発言も利上げ観測を受けたドル買いを強め、ストップロスを巻き込み上昇した。さらに、米共和党指導者がタイムラインは設定していないがオバマケアを廃止する方針に変わりはないこともトランプ政権への経済政策への期待再燃につながりリスク選好の円売りが加速した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を支えに下値を切り上げた。しかし、米長期金利が一転上昇したことや、ユーロクロスの下落につれた売りが優勢となり、ストップロスを継続的に巻き込み1.0798ドルまで下げ足を速めた。
★NY原油先物市場は反発:原油供給が抑制されるとの思惑
トランプ米政権の経済政策への期待が再燃し需要増加期待が広がった。また、有力産油国であるリビアで、武装勢力が石油を輸送する国内パイプラインの操業を止めたと伝わった。さらに、イランのザンギャネ石油相の発言を受けてOPEC加盟国と非加盟国の原油共闘減産延長の期待が再燃し、供給が抑制されるとの思惑から買いが強まった。
★NY金は反落・銀先物市場は続伸:リスク選好の金売り
NY金先物市場は、1247.30ドルから1258.40ドルのレンジで推移した。NYダウが150ドル超上昇したほか、米ドルインデックス指数や米長期金利が上昇したことで、安全資産とされる金に売りが出た。ただ、1250ドル台での値固めとなった。
★米国債券市場は反落:リスク選好の動きから債券需要低下
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.42%で終了した。良好な経済指標や米国高をを受けて安全資産とされる債券需要が低下した。また、フィッシャー米FRB副議長が『今年、あと2回の利上げは正しい』と発言したことも売り材料視された。5年債入札は『無難な結果だった』と受け止められたが、相場への影響は限定的だった。
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