FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場まちまち:米政策運営の先行き不透明感を嫌気

NYダウは45.74ドル安の20550.98、ナスダックは11.64ポイント高の5840.37で取引を終了した。米政策運営を巡る先行き不透明感が引き続き嫌気されたほか、アジア・欧州株が前面安となり180ドル超安まで売りが先行した。ただ、売り一巡後は買い戻しが進み10ドル超安まで持ち直す場面もあった。NYダウの8日続落は2011年7月下旬から8月初旬にかけて以来、約5年8カ月ぶりとなった。VIX指数は12.98から12.50へ低下した。

 

★NY外国為替市場:米長期金利低下幅縮小でドル買い戻し

ドル/円は、米長期金利が低下幅を拡大し全般ドル安が進むと110.09円近辺まで安値を付けた。その後、米長期金利が低下幅を縮めたことで買い戻される展開となった。NYダウも180ドル超安から10ドル超安まで反発したうえ、日経先物の190円上昇などもドルの買い戻しにつながった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景にドル売り圧力が高まったほか、ユーロクロスの上昇も支えに一時1.090ドルまで上昇した。ただ、1.09ドル台で上値の重さを確認すると米長期金利の低下幅縮小とともに失速した。

 

★NY原油先物市場は反落:持ち高を減らす動き強まる

トランプ政権の政策運営を巡る不透明感から投資家のリスク回避の動きが強まり、原油の持ち高を減らす動きにつながった。ただ、OPECと主要産油国が26日に開催した会合で、協調減産延長を協議したと伝わったことが下支えとなった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米政権の先行き不透明感から買いが優勢

NY金先物市場は、1245.60ドルから1261.00ドルのレンジで推移した。トランプ政権の政策運営能力に懐疑的な見方が高まったことが材料視された。また、ドルインデックス指数が下落するなど、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで、金買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は続伸:安全資産としての買いが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.38%で終了した。米政権を巡る不透明感から安全資産とされる債券が買われた。ただ、米国株が下げ幅を縮小すると伸び悩んだ。また、米2年債入札は『好調な結果』と受け止められたが、相場への影響は限られた。

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