FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:オバマケア代替法案採決延期で売り優勢

NYダウは4.72ドル安の20656.58、ナスダックは3.95ポイント安の5817.69で取引を終了した。オバマケア代替法案可決への期待感から序盤買いが先行し90ドル超上昇した。ただ、本日の採決延期が明らかになると一転して売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。VIX指数は12.48から13.12へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米下院の採決を巡る報道に翻弄

ドル/円は、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、米長期金利が低下に転じたほか、米下院共和党がオバマケア代替法案関連の会合を延期すると発表すると売りが優勢となった。その後、『米下院共和党はオバマケア代替法案について95%合意となった』との一部報道で一転してショートカバーが優勢となった。米長期金利が一転上昇したことを受け、一時111.30円台まで反発した。しかし、米下院で採決を見送ったことが明らかになるとドルは失速する場面が見られた。NY市場では採決の行方を巡る報道に一喜一憂する展開となった。ユーロ/ドルは、欧州時間には一時1.0768ドルまで下落したものの、NY時間に入ると全般様子見ムードが広がり、1.0780ドル近辺での動きとなった。

 

★NY原油先物市場は続落:引き続き米原油在庫増を嫌気

米エネルギー情報局(EIA)が22日に発表した石油在庫統計で、米国の原油在庫が過去最高に積み上がっていたことから売りが出やすい状況だった。

 

★NY金は反落・銀先物市場は反発:利益確定売りに押される

NY金先物市場は、1245.70ドルから1256.50ドルのレンジで推移した。トランプ政権が最優先に掲げるオバマケア代替法案に対する不透明感が下支えとなり、一時1253.3ドルと2月28日以来の高値を付けたあとは、次第に利益確定売りに押された。

 

★米国債券市場は反落:相場上昇による反動売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.42%で終了した。オバマケア代替法案の採決を巡り報道に振らされながらも、足もとの相場上昇に対する反動売りが強まった。

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