★米国株式市場はまちまち:G20を見極めたいとのムードから閑散相場
NYダウは19.93ドル安の20914.62、ナスダックは0.24ポイント高の5901.00で取引を終了した。原油価格の上昇が好感され、買いが先行した。ただ、トランプ大統領とメルケル独首相との会談を控えて様子見ムードが広がったが、会談後に上昇した。トランプ政権下で初参加となるG20財務相・中銀総裁会議で貿易や為替相場に対する米国の意向が受け入れられるかを見極めたいとの思惑から引けにかけて上げ幅を縮小した。新規の手掛かり材料に乏しかったことや、週末を前に積極的な売買は手控えられ、前日終値を挟んだ展開となった。VIX指数は11.23から11.28へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下で総じてドル安強まる
ドル/円は、米長期金利が低下したことを受けて欧州時間から売りの流れが続いた。米3月ミシガン大期待インフレ率が2.2%と過去最低値を更新したことも売りにつながり113円割れとなった。その後も米長期金利の低下幅拡大とともに売りが加速し、112円台半ばまで下落した。米長期金利低下が一服すると売りは落ち着いたが、戻りも極めて限定的だった。なお、日米財務相会談では『為替の急変は世界経済の安定に悪影響を与えるとの考えで一致した』と伝わったが、相場への影響は限られた。ユーロ/ドルは、仏大統領選の世論調査でルペン氏がリードを広げたことが分かったことを切っ掛けに売りが進み、一時1.0727ドルまで値を下げた。その後は米長期金利の低下に伴う買いが入ったが1.0740ドルを挟んで方向感が出なかった。
★NY原油先物市場は小幅上昇:値頃感からの買いも上値重い
最近の相場下落を受けて値頃感からの買いが入った。しかし、ロシアのエネルギー相が減産協定の延長を協議するのは時期尚早と述べたことで、上値は限定的となった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米原油掘削装置(リグ)は、前週比14基増の631基となり9週連続で増加となった。石油増産体制に対する警戒感が強く、上値を抑えた。
★NY金・銀先物市場は続伸:割高感薄らぎ買い優勢
NY金先物市場は、1224.00ドルから1231.50ドルのレンジで推移した。米長期金利の低下、ドル安、ドルインデックス指数の低下から、割高感が薄らいだことで金買いが優勢となった。
★米国債券市場は反発:米インフレ率過去最低値更新で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.50%で終了した。米利上げペースの鈍化観測を背景とした買いが進んだ。また、米3月ミシガン大期待インフレ率が過去最低値を更新したことも債券買いにつながった。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |