FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:北東部の猛吹雪や重要イベント控え閑散相場

NYダウは44.11ドル安の20837.37、ナスダックは18.97ポイント安の5856.82で取引を終了した。2月にサウジアラビアが原油減産基準を緩和したことが報じられると、原油価格の下落を背景にシェブロンなど石油関連株が収益悪化を嫌気して売られた。ただ、米北東部への猛吹雪で閑散取引となったほか、FOMC結果発表、イエレン米FRB議長による追加利上げ見通しへの見解を見極めたいとの思惑から下値も限られた。VIX指数は11.35から12.30へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル/円は上値重いが下値も底堅い

ドル/円は、欧州時間では一時115.19円まで上げたが、その後は米長期金利が低下したため徐々に売りに押される展開となった。原油価格の急落を受けて株価が失速したうえ、クロス円の下落につれた面もあり一時114.49円まで売られる場面もあった。ただ、前日安値の114.48円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開となった。ユーロ/ドルは、オランダ下院議会選挙を前に全般ポジション調整のユーロ売りが進むと総じてさえない展開となった。引けにかけて一時1.0600ドルまで値を下げた。

 

★NY原油先物市場は続落:サウジの原油増産を嫌気した売り

石油輸出国機構(OPEC)月報で、サウジアラビアが2月の原油生産を増やしたことが分かると、昨年11月の減産合意の順守に不透明感が浮上した。そのため、原油売りが優勢となり一時47.09ドルと昨年11月30日以来の安値を付けた。

 

★NY金・銀先物市場は下落:金は1200ドルを挟んでもみ合い

NY金先物市場は、1196.90ドルから1207.50ドルのレンジ推移した。英国のEU離脱問題、オランダ議会下院選挙を控えた欧州政治リスク、米国の債務上限問題に関する懸念も再燃している。ただ、金買い材料はあるものの、米利上げへの思惑で金は買われにくい地合いとなっている。そのため、心理的な節目とされる1200ドルを挟んだもみ合い相場となっている。

 

★米国債券市場は反発:持ち高調整の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.60%で終了した。前日に約3ヵ月ぶりの安値を付けたこともあり、持ち高調整の買い戻しが入ったほか、原油価格の下落も相場の支えとなった。

 

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