FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:製薬株が軟調推移で重しに

NYダウは29.58ドル安の20924.76、ナスダックは15.25ポイント安の5833.93で取引を終了した。共和党下院による医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案発表を受けて、トランプ大統領が製薬業界の競争激化や薬価引き下げに言及したことで、製薬株が軟調に推移したことが重しとなった。最近の株価上昇の警戒感があり利益確定の売りが広がったが、週末発表の雇用統計結果を見極めたいとの思惑もあり下値は限定的だった。VIX指数は11.26から11.46へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:久しぶりの為替けん制発言でも反応薄い

ドル/円は、欧州時間に一時113.69円まで下げたが、NY時間に入ると米長期金利の上昇を手掛かりに買い戻しが進んだ。3月FOMCでの利上げを織り込むドル買いが進んだが、米1月貿易赤字が予想以上に拡大し5年ぶり高水準となったことや、ロス米商務長官が『ドルは強すぎない、他の通貨が過小評価されている』との見解を示したため通貨戦争懸念も浮上しドル買いが後退した。ユーロ/ドルは、フランス大統領選の世論調査で、極右派のルペン氏の支持率が低下したためフランスのEU離脱懸念を受けたユーロ売りが後退した。

 

★NY原油先物市場は続落:米国内供給増見通しを嫌気

米エネルギー情報局(EIA)が発表した3月の短期エネルギー見通しで、17年と18年の米国原油生産見通しを2月時点よりも引き上げたことが重しとなった。新規材料に乏しいなか、米国内での供給増への警戒感から若干売りが出た。

 

★NY金・銀先物市場は下落:3月米利上げを意識した売り

NY金先物市場は、1214.10ドルから1227.40ドルでのレンジで推移した。特段新規材料はなく3月の米利上げがほぼ織り込まれるなか、金市場への余剰資金の流入が細るとみた売りが続いた。

 

★米国債券市場は続落:早いペースでの利上げ期待で売り

米国債券市場で長期ゾーンは7日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.52%で終了した。FRBの一段と早いペースでの利上げを期待した売りが出たほか、低調な3年債入札も相場の重しとなった。

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