FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場:北朝鮮のミサイル発射で投資心理悪化

NYダウは51.37ドル安の20954.34、ナスダックは21.58ポイント安の5849.17で取引を終了した。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて地政学リスクを意識した売りが先行した。株価の高値警戒感や、トランプ大統領が新たな入国規制の大統領令に署名したことも嫌気された。ただ、引けにかけて下げ渋る展開となった。VIX指数は10.96から11.26へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は114円台の上値は重い

欧州時間帯では一時113.56円まで下落したが、NY時間に入ると米長期金利が上昇したことを手掛かりにじりじりと下値を切り上げた。一時114.10円まで持ち直したが、アジア時間に付けた高値114.13円を上抜け出来ず、引けにかけては下落基調となった。また、ナバロNTC(国家通商会議)委員長が『日本には極めて高い非関税貿易障壁がある』と述べたことでやや売りに押される場面があった。ユーロ/ドルは、『仏大統領選にジュペ元首相は出馬せず』と報じられると、ジュペ氏が出馬すれば『ルペン氏が第1回投票で敗北するとの見方が広がっていただけに売りが強まった。

 

★NY原油先物市場は下落:米国の原油供給増への警戒感から売り

先週末発表された米国の掘削装置(リグ)の稼働数が7週連続増加。また、米国の原油在庫の増加傾向などが重しとなり、売りが優勢となった。一方で、リビアで武装勢力との衝突で石油積み出し2港が作業停止に追い込まれたが、さほど材料視されなかった。

 

★NY金は続落・銀先物市場は反発:米3月利上げ観測を嫌気

NY金先物は5日続落となった。1225.00ドルから1237.30ドルのレンジで推移した。北朝鮮によるミサイル発射によるアジア地政学リスクが材料視されて、1230ドル台で推移した。しかし、14-15日のFOMCでの利上げ観測の強まりが意識されて上値が重くなった。ただ、欧米政治リスクへの警戒感が下支えになっている。

 

★米国債券市場は続落:米利上げを織り込む動き

米国債券市場で長期ゾーンは6日続落(利回り上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.50%で終了した。北朝鮮のミサイル発射への地政学リスクや仏大統領選への不安を背景に時間外取引では買いが進み、一時2.45%まで低下した。しかし、その後は米3月利上げを織り込む動きから売りが優勢となった。

 

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