★米国株式市場:イエレン米FRB議長発言の影響は限定的
NYダウは2.74ドル高の21005.71、ナスダックは9.53ポイント高の5870.75で取引を終了した。原油価格が上昇したことが好感され買いが先行した。しかし、イエレン米FRB議長やフィッシャー副議長の講演を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小し下落基調となった。注目されていた講演では、イエレン議長が雇用とインフレが継続して改善するならば、緩やかな利上げが適切であると発言したほか、フィッシャー副議長も、最近のFRB高官による利上げに積極的な姿勢に同調した。ただ、株式市場への影響は限定的で、引けにかけて小幅上昇となった。VIX指数は11.81から10.96へ低下した。
★NY外国為替市場:イエレン議長発言を受けてもドル安へ
ドル/円は、米長期金利の上昇を背景に買いが強まり、一時114.69円まで値を上げた。その後はイエレン米FRB議長の講演を控えて売りに押された。イエレン議長が『経済が予想通り進展すれば3月利上げは適切』と述べたことに買いで反応した。ただ、米長期金利の上昇幅縮小に伴って全般ドル安が進むと一時113.76円まで下げ足を速めた。その後引けにかけてはショートカバーが入り114円台を回復した。ユーロ/ドルは、仏大統領選の最新調査で、第1回の上位2候補による5月7日に予定されている決選投票で、マクロン氏がルペン氏を相手に勝利するとの予想を受けて、フランスがEU離脱の選択を迫られるとの警戒が後退したことでユーロのショートカバーが加速した。
★NY原油先物市場は上昇:ドル安と値ごろ感からの買い優勢
ドルが主要通貨に対して弱含みとなったことや、前日まで3日間続落したことで値ごろ感からの買いが入った。ただ、米石油会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比7基増加の609基と7週連続で増加した。さらに米国株も伸び悩んだこともあり、上げ幅を拡大する展開とはならなかった。
★NY金・銀先物市場は続落:3月利上げ観測高まり売り優勢
NY金先物市場は、1223.00ドルから1236.70ドルのレンジで推移した。3月の米利上げ観測が一段と高まり、金市場への余剰資金の流入が細るとの思惑から売りが出た。ただ、時間外取引では、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで1230ドル台まで値を戻した。
★米国債券市場は続落:利上げ観測高まり売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは、5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.48%で終了した。イエレン米FRB議長が3月利上げの可能性について言及したことで債券売りが進んだ。一時2.52%付近まで上昇した。ただ、その後はポジション調整的な買い戻しが優勢となった。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |