FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:インフラ投資への意欲を示したことを好感

NYダウは15.68ドル高の20837.44、ナスダックは16.59ポイント高の5861.90で取引を終了した。トランプ米大統領の就任後初の議会演説を翌日に控えて、発言内容を見極めたいとの思惑もあり売りが先行した。ただ、原油価格が上昇したことや、州知事との会談でインフラ投資への意欲を示したことが好感され買い戻しが入った。NYダウは12連騰となるなど連日で過去最高値を更新した。VIX指数は、11.46から12.10へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル/円の112円割れは買い需要強い

ドル/円は、米長期金利が上昇したことを背景に買いが強まり一時112.49円まで上げたが、23日安値の112.55円が上値目処として意識されると失速した。対ユーロを中心にドル安が進んだ流れに沿って一時111.95円まで売りに押された。ただ、アジア時間の安値111.91円の下抜けに失敗すると、ショートカバーが優勢となった。トランプ大統領がインフラ投資に意欲を示したことが伝わると、買い材料視された。目先のストップロスを巻き込みながら112.84円まで買い上げられた。ユーロ/ドルは、フランス大統領の世論調査でマクロン候補の支持率上昇で安心感が広がりユーロ買いが強まり、一時1.0603ドルまで上げた。ただ、その後は米長期金利が上昇したことで1.0600ドルを割り込んで推移した。

 

★NY原油先物市場は反発:OPECの減産調整進展で買い優勢

減産ペースが遅れていたアラブ首長国連邦(UAE)とイラクが、減産の目標に向けての対応を表明した。そのため、OPECの減産率がより高まるとの観測から上昇した。ただ、調査会社ジェンスケープがオクラホマ州の原油在庫は増加と発表したことで、米在庫増加への懸念が重しとなり上値が重くなった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドル弱含みで買い優勢

NY金先物市場は、1251.50ドルから1264.90ドルのレンジで推移した。トランプ大統領の就任後初めての議会演説を控えて、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、割安感を支えに金は買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は反落:持ち高調整の売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業比0.05%高い(価格は下落)2.36%で終了した。直近で急速に買いが進んでいた反動が出たほか、米3月利上げの可能性が改めて意識されたことで持ち高調整の売りが優勢となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ