FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:トランプ政権の経済対策への期待継続

NYダウは11.44ドル高の20821.76、ナスダックは9.80ポイント高の5845.31で取引を終了した。銀行株を中心に欧州株が全面安となったことでつれて米国株にも売りが先行した。金融株を中心に売りが広がったほか、原油価格の下落が嫌気されエネルギー関連株にも売りが入った。連騰している株価を受けた利益確定の動きから、上値の重い展開となった。ただ、トランプ政権の経済対策への期待が依然根強く、引けにかけて上昇に転じた。NYダウは11連騰となった。VIX指数は11.72から11.46へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利低下を嫌気した売り優勢

ドル/円は、日経平均先物やNYダウ先物の下落を背景として欧州時間からドル売りの流れが継続した。米長期金利が低下したことも売りにつながった。売り一巡後はショートカバーが入り112.47円まで持ち直した。しかし、米長期金利が低下幅を拡大すると再び売りの圧力が高まった。クロス円が全面安となったことを背景に112.00円を下抜け一時111.91円まで下げ足を速めた。その後、NYダウが引け直前にプラス圏を回復したことから、112.10円台を回復した。ユーロ/ドルは、ドル/円の下落や米長期金利の低下につれて序盤は買いが優勢となり、一時1.0617ドルまで上昇した。その後はユーロ/円の下落につれる形で一時1.0556ドルまで下げた。

 

★NY原油先物市場は反落:リグ数の増加を嫌気した売り優勢

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国の掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比5基増の602基と6週連続で増加した。OPEC加盟国と非加盟国が、高い減産実績(1月は目標の86%)を発表したものの、米国の供給過剰を警戒する売りが優勢となった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米3月利上げ観測後退から買い優勢

NY金先物市場は、1248.80ドルから1261.20ドルのレンジで推移した。欧州株が下落したことや、米国の3月利上げの思惑が後退していること。また、フランス大統領選で極右政党のルペン氏に追い風が吹いていることから、安全資産とされる金の買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は続伸:安全資産としての債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。欧州株が下落したことを背景として安全資産とされる債券の需要が高まった。また、米国の3月利上げの思惑が後退していることも債券相場を支えた。

 

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