FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:減税策への期待感強く引けにかけて上昇

NYダウは34.72ドル高の20810.32、ナスダックは25.12ポイント安の5835.51で取引を終了した。ムニューチン米財務長官が8月までに税制改革に関する法案成立を目指すことや、3%以上の経済成長実現に言及したことで、近く発表される減税策への期待感が強まり、買いが先行した。FOMC議事録を受けた追加利上げ観測の強まりで、企業業績への悪化懸念から上げ幅を縮小する場面もあった。しかし、トランプ大統領が製造業幹部との会談で、雇用増加を強調したことや、原油価格の上昇を背景に石油関連株が堅調に推移したことが指数の支えとなり、引けにかけて上昇した。VIX指数は11.74から11.72へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米財務長官発言で失速

ドル/円は、新規材料難のなかもみ合い商状となっていたが、ムニューチン米財務長官が『長期間低金利である可能性』と述べたことをきっかけに売りが先行した。『ドル高には一定の問題がある』とドル高をけん制したほか、米長期金利が低下すると売りが加速した。日経平均先物が130円下落したことも嫌気され、一時112.52円と9日以来の安値を付け、その後の戻りも極めて限定的だった。ユーロ/ドルは、米財務長官の発言や米長期金利の低下を背景にドル安が進むと買いが強まった。1.060ドルを前に上値を抑えられると1.056ドル台まで伸び悩む場面があったが、下値は堅かった。

 

★NY原油先物市場は反発:原油在庫が予想下振れで買い優勢

米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油在庫が予想ほど増えなかったため買いが優勢となった。また、ガソリン在庫が予想以上に減っていたことも買い材料となった。

 

★NY金・銀先物市場は反発:米3月利上げ観測後退とドル失速で買い優勢

NY金先物市場は、1236.40ドルから1252.20ドルのレンジで推移した。米FOMC議事録の内容を受けて、『3月利上げ』の思惑が低下したことから買い優勢となった。また、米財務長官の発言を受けドルが主要通貨に対して弱含む展開となったことも金の買い材料となった。

 

★米国債券市場は続伸:米3月利上げ観測後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。前日のFOMC議事録の内容を受けて米早期利上げ観測が一段と後退したこと。また米財務長官が『長期間低金利である可能性』と述べたことで債券買いが強まった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ