FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:好決算や原油高を好感した買い優勢

NYダウは118.95ドル高の20743.00、ナスダックは27.37ポイント高の5865.95で取引を終了した。好決算を発表したウォルマート・ストアーズやホーム・デポなど好決算を好感した買いが先行した。重要経済指標の発表がないなか、原油価格の上昇でシェブロンが高くなった。また、近く発表が予定される減税策への期待から終日堅調推移となった。米主要株価指数は揃って史上最高値を更新した。VIX指数は11.49から11.59へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利の動向に左右

ドル/円は、米長期金利の上昇を受けて序盤に一時113.77円まで上昇した。しかし、米2月マークイット製造業・サービスPMI速報値がいずれも予想を下回ったことからドルは失速した。米長期金利が一転低下に転じると113.40円まで下落した。一方で、米長期金利が再び上昇したことや、米国株が堅調推移したため下値は底堅く引けにかけては上昇して終了した。ユーロ/ドルは、欧米金利差の拡大観測やフランス大統領選を控えてEU離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を示しているルペン候補が支持を拡大しており欧州の政治的不透明感にユーロ売りが続いた。

 

★NY原油先物市場は続伸:OPEC加盟国による協調減産の進展

OPECのバルキンド事務局長は、『減産合意の実施について加盟国は高水準だった1月以上の順守を目指す』『5年間の業界平均に近づけるため、引き続き在庫取り崩し水準に注目している』と講演で発言した。この発言が材料に原油は買い優勢となり、一時54.68ドルと1月3日以来の高値を付けた。ただ、中盤以降は利食い売りなどが出たため上値の重さが目立った。

 

★NY金・銀先物市場は下落:米国株高・ドル高が上値の重しに

NY金先物市場は、1226.80ドルから1240.20ドルのレンジで推移した。米国株高やドル高を材料に売りが優勢となった。しかし、低調な米経済指標やフランス大統領選への不透明感が高いことから、買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。

 

★米国債券市場は反落:米利上げ観測と欧州政治リスクで売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.43%で終了した。FRB高官から利上げに対する前向きな見解が示されたことを背景に売りが強まり、一時2.46%付近まで上昇した。ただ、欧州の政治不安を嫌気して債券にまとまった買いが入る場面もあった。

 

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