★NY外国為替市場:NY勢不在でこう着相場
NY市場が『プレジデンツデー』で休場のため、主要通貨の取引は動意薄の状態が続いた。ドル/円は113.05円から113.17円付近で推移した。有力な手掛かり材料がなかった。ただ、113円以下でドル買い興味が散見された。ユーロ/ドルは、新規の手掛かり材料に乏しいうえ、NY勢不在で市場の流動性も乏しく1.06ドル台前半での値動きが続いた。なお、ユーロ圏財務相会合は20日、ギリシャ支援策の改革案を巡る協議を再開することで合意したと発表したが、相場への影響は限定的だった。欧州諸国の政治不安は払しょくされていないことから、もみあいで推移した。
★為替相場への違和感と変化に注意
米経済指標の良好な結果が続いていることや、イエレン米FRB議長が議会証言で、利上げを急ぐ姿勢を示したにも関わらず、ドル/えの上昇が限定的となっている。主な要因として考えられるのは、市場が未だトランプ政権の政策の実現性に不透明感を抱いていること。また本邦の3月決算末に向けてレパトリ(円の本国回帰)の売りが出ている可能性が指摘されている。テクニカル面で、重要な変化が生まれる可能性があることには注意が必要なる。
★欧州リスクの現況
前週末17日では、フランス大統領選を巡る不透明感が、ユーロ安やリスク回避の円高材料となる場面があった。今週は23日に仏大統領候補の受け付けが開始されるひか、英国では20日から議会上院がEU離脱法案の審議をスタートさせている。3月15日のオランダ議会選やギリシャ債務問題を含めて、引き続き欧州の政治リスクは突発的な円高材料となりやすい。なお、仏大統領選については17日に『与党・社会党などの左派候補と、共産主義の支持を集める急伸左派候補が協力を模索している』とのニュースが波乱材料となった。左派統一候補が5月の決選投票まで進む可能性や、極右のルペン候補が漁夫の利を得るとの警戒感が高まっている。
★本日のイベント
明日早朝にFRB要人の講演が控えていることで、3月の利上げに関する発言が出てくると、ドル回の手掛かり材料となりやすい。また、欧州市場では経済指標の発表が多く、ユーロの売買手掛かりとなりやすい。
<国内>
○13:30 12月全産業活動指数(予想:前月比▲0.2%)
<海外>
○09:30 2月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
○16:00 1月スイス貿易収支
○16:45 1月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比▲0.2%)
○17:00 2月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:53.5)
○17:00 2月仏サービス部門PMI速報値(予想:53.9)
○17:30 2月独製造業PMI速報値(予想:56.0)
○17:30 2月独サービス部門PMI速報値(予想:53.6)
○17:30 1月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比1.6%)
○18:00 2月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:55.0)
○18:00 2月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:53.7)
○19:00 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、ホールデン英中銀金融政策委員会
(MPC)委員、マカファーティMPC委員、ブリハMPC委員、英議会に出席
○22:50 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○22日02:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○22日03:00 米財務省、2年債(260億ドル)入札
○22日05:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○欧州連合(EU)財務相理事会
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