FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:良好な経済指標受け買い優勢

NYダウは107.45ドル高の20611.86、ナスダックは36.87ポイント高の5819.44で取引を終了した。米1月消費者物価指数や小売売上高が市場予想を上回ったほか、堅調な2月NAHB住宅市場指数が好感され、米景気先行き期待から買いが広がった。また、トランプ大統領が小売業界幹部との会談で、そう遠くない将来に大規模な税制案を発表すると発言したことも支えに終日堅調推移となった。連日で、主要株価指数は揃って過去最高値を更新した。VIX指数は10.74から11.97へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル高から一転失速

ドル/円は、米1月小売売上高や米1月消費者物価指数(CPI)、2月NY連銀製造業景気指数が軒並み強い結果だったことを受けて米長期金利の上昇とともに買いが強まり、一時114.95円まで値を上げた。ただ、115.00円に設定されているまとまった規模のオプションに絡んだ売りに上値を抑えられると失速した。米長期金利が上昇幅を縮めたうえ、米1月鉱工業生産指数や2月NAHB住宅指数が予想より弱い内容だったことが嫌気された。一時113.85円まで売り込まれたが、113円台後半では押し目買いで底堅い展開だったことから、買い戻しが入り114円台を回復した。ユーロ/ドルは、ドル高が進むと一時1.0521ドルの安値を付けた。ただ、その後は米長期金利の上昇幅縮小やドル/円の失速から買い戻され1.060ドルまで上げた。その後は引けにかけて底堅く推移した。

 

★NY原油先物市場は反落:米原油在庫が過去最大を嫌気

米エネルギー上昇局(EIA)が発表した週間の在庫統計は、原油在庫が前週比で950万バレル増加となり、市場予想を上回った。在庫量は1982年のデータ以降では最大となった。ただ、一部で『一時的な増加に過ぎない』との指摘があったほか、OPEC加盟国による減産傾向が改めて意識されたため下値は限られた。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:ドル失速で買い優勢に

NY金先物市場は、1217.50ドルから1234.40ドルのレンジで推移した。為替市場でドルが主要通貨に対して強含む展開となったが、ドル買い一巡後にドルが失速した。そのため、金は売りが先行した後、その後はじりじりと上昇する展開となった。

 

★米国債券市場は続落:良好な米経済指標を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.49%で終了した。米経済市場が良好な結果となったことで売りが先行し、一時2.52%まで上昇した。ただ、足もとで下落が続いていることもあり、一巡後は持ち高調整の買い戻しが入った。

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