FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:トランプ政権に対する期待から買い優勢

NYダウは142.79ドル高の20412.16、ナスダックは29.83ポイント高の5763.96で取引を終了した。トランプ政権による減税策や規制緩和が具体的に進展するとの期待から買いが先行した。米景気の楽観的な見方もあり、米長期金利が上昇したことで金融株に買いが集中し、終日堅調推移となった。主要株価指数は連日で過去最高値を更新した。VIX指数は10.84から11.07へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル/円は材料乏しく方向感に欠ける動き

ドル/円は、米長期金利が上昇したことを背景に買いが強まり、一時114.06円まで値を上げた。ただ、トランプ大統領がカナダのトルドー首相との会合で、『近い将来、貿易に関して綿密に取り組む』、『貿易に関して新たなことが起こる』との発言を受けて、保護貿易主義、また、日本・中国・ドイツなどに対して通貨安誘導を非難するとの警戒感が再燃し円売りが後退した。一方で、引けにかけては下値を切り上げるなど、全般手掛かり材料に乏しく方向感に欠ける動きが続いた。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴う売りが出たほか、欧州政局不安も引き続き嫌気され前週末安値の1.0607ドルを下抜けた。一時1.0592ドルまで下げ足を速め、その後の戻りも鈍かった。

 

★NY原油先物市場は反落:米産油量の増加傾向を嫌気

OPECは1月月報で、昨年11月の減産合意による加盟国の削減量は、目標の9割に達したと発表した。しかし、米国での産油量が増加傾向にあることから、世界的な需給の緩みに対する警戒感を嫌気した売りが出た。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも売り材料となった。

 

★NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動きから反発一服

NY金先物市場は、1220.30ドルから1234.40ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が上昇したことや、ドルが主要通貨に対して強含んだことから、金に割高感が意識され売りが優勢となった。また、米国株が過去最高値を更新したこともリスク選好の金売りにつながった。ただ、欧米政治リスクへの警戒感を下支えに金は堅調に推移するとの声が多い。

 

★米国債券市場は続落:リスク選好の動き強まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.03%高い(価格は下落)2.43%で終了した。米国株が連日過去最高値を更新していることから、安全資産とされる債券に売りが広がった。利回りは一時2.45%まで上昇した。ただ、イエレン米FRB議長の議会証言を翌日に控え、売り一巡後は持ち高調整の買いが入った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ