FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:良好な経済指標を好感

NYダウは26.85ドル高の1万9890.94、ナスダックは27.8ポイント高の5642.65で取引を終了した。良好な決算を手掛かりにアップルが6%超上昇したほか、米1月ADP雇用統計やISM製造業景況指数が予想を上振れたことが好感され、買いが先行した。しかし、FOMCの発表を控えてその後は上げ幅を縮小し小動きとなった。FOMCでは、予想通り政策金利が据え置かれた。また、声明文では米経済の拡大が示されたほか、消費者や企業の景況感の改善が指摘されたが、金利引き上げ見通しについては言及されなかったことから、相場への影響は限定的だった。VIX指数は11.99から11.61へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米経済指標やFOMC声明を受け乱高下

ドル/円は、1月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比24万6000人増となり、市場予想の16万8000人程度増を大幅に上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともに買いが進行した。また1月米ISM製造業景気指数も強い内容だったため、一時113.95円まで上値を伸ばした。ただ、前日高値の113.96円が目先のレジスタンスとして意識されると、NYダウや日経平均先物が一時下げに転じたこともあり伸び悩んだ。FOMC後は、3月利上げを示唆する内容ではなかったとの見方から発表後は売りで反応し、一時112.83円まで下げる場面もあったが、売り一巡後は113円台を回復した。ユーロ/ドルは、強い米経済指標を受けて米長期金利が上昇するにつれて売りが先行した。その後も戻りの鈍い展開となった。FOMC後は一時1.0732ドルまで値を下げたが、その後は1.0780ドル台まで持ち直した。

 

★NY原油先物市場は続伸:FOMCで3月利上げ示唆なく買い優勢に

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間で原油在庫が4週連続で増加したことから、需給面がやや嫌気される場面があった。その後は、FOMCの声明で、金利引き上げの方向性に目立った変化が見当たらなかったことから、余剰資金が原油などの商品市場に流入するとの期待が高まった。

 

★NY金・銀先物市場は反落:良好な米経済を受けドル高を嫌気

NY金先物市場は、1199.70ドルから1215.00ドルのレンジで推移した。良好な米経済指標を受けて主要通貨に対してドル高が進んだことが嫌気された。ただ、FOMCでは金利引き上げ方針に目立った変化は見られなかったことで下げは一巡した。NY金は一時1200ドルを一時割り込む瞬間があったものの、その後は1210ドル台までンを戻した。

 

★米国債券市場では反落:良好な経済指標で売られFOMC後買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.47%で終了した。良好な米経済指標を受け債券売りが先行し、一時2.51%まで上昇した。ただ、FOMC後は、金利引き上げの方向性に目立った変化が見当たらなかったことから、債券を買い戻す動きが強まった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ