FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:利益確定売りに押されるも底堅く推移

NYダウは7.13ドル安の20093.78、ナスダックは5.61ポイント高の5660.78で取引を終了した。軟調な米主要企業決算が嫌気されたほか、米経済指標が下振れした。また、前日まで連日で過去最高値を更新していたこともあり、週末を控えて利益確定目的の売りが出た。ただ、前日を挟んで終日もみ合う展開となった。また、マイクロソフトやインテルなどには企業業績を手掛かりにした買いも入ったため、下値は限られた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数株価指数は反発した。VIX指数は10.61から10.58へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは総じて方向感の乏しい展開に終始

ドル/円は、115.10円を挟んだ方向感の乏しい展開となった。10-12月期米GDP速報値が予想より弱い結果となったことで、一時114.75円付近まで下げたものの、直ぐに切り返す動きとなり一時115.37円まで上昇した。ただ、その後は米長期金利が低下に転じたこともあり、ドル買いの勢いも長続きしなかった。ユーロ/ドルは、一部ユーロクロスの上昇につれて1.0725ドルと日通し高値を付けた。ただ、週末を控えて様子見ムードが強まるなか、その後は次第に上値も重くなった。

 

★NY原油先物市場は反落:リグ増加で供給増懸念を嫌気した売り

10-12月期の米国内総生産速報値が予想を下回ったことで、先行きの原油需要増への期待がひとまず後退し先物に売りが出た。軟調な相場展開のなか、石油サービス会社ベーカー・ヒューズは原油生産掘削装置(リグ)が前週比15基増の566基と1年2カ月ぶりの高水準となったと発表したことから、米国供給懸念が意識されて売が優勢となった。

 

★NY金は続落・銀先物市場は反発:金は下落するも底堅い展開

NY金先物市場は1179.70ドルから1191.00ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が上昇したことや、ドルが主要通貨に対して強い動きが見られたことで、上値の重い展開となった。ただ、10-12月期米GDPが予想を下回る結果となり、米国株が高安まちまちとなったことで、金の下値も限定的となった。

 

★米国債市場は続伸:不調な米経済指標受け買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.48%で終了した。不調な米経済指標の結果を受けて、持ち高調整目的の買い戻しが入った。

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