FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:短期的な戻りを期待した買い優勢

NYダウは94.85ドル高の19827.25、ナスダックは15.25ポイント高の5555.33で取引を終了した。前日まで相場の下落が続いていた反動から、短期的な戻りを期待した買いが入った。トランプ米大統領の就任演説後には、具体的な政策等への言及がなく一時急速に伸び悩んだが、原油価格が緩やかに上昇したことで、その後はもみ合う展開となった。VIX指数は12.77から11.55へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは総じてじり安の展開に

ドル/円は、欧州市場で米長期金利が上昇したことを受けて115.38円まで上げたものの、その後は米長期金利の上昇が一服したことで伸び悩む展開になった。トランプ米大統領就任後の演説では『国家再建と約束回復を国民に表明』、『貿易・税制・移民・外交のあらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行う』などの見解を示したが、NYダウがやや荒い値動きとなったため神経質な値動きとなった。米長期金利が低下に転じ、日経先物が下落すると次第に売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇につれた売りが先行し、一時1.0625ドルと日通し安値をつけた。ただ、その後は米長期金利が低下したことで下値を切り上げる展開になった。

 

★NY原油先物市場は続伸:産油国の減産方針の順守の見方で買い優勢

サウジアラビアが、OPECの加盟国と非加盟国は合意した減産方針を順守しているとの見方を示したことから、買いが優勢となった。また、OPECと主要産油国が近い段階で会合を開催し、現在の状況を確認するとの話が伝わっている。一方、米石油会社ベーカー・ヒューズが発表した米国での石油掘削装置(リグ)の稼働数は、前週比29基増の551基となった。トランプ新政権誕生でエネルギー規制の緩和がシェール開発の活発化につながるとの見方も浮上していることから、原油価格の上値を抑える可能性もある。

 

★NY金・銀先物市場は反発:総じてドル安を受け買い優勢

NY金先物市場は、1198.20ドルから1214.80ドルのレンジで推移した。トランプ大統領の就任演説で政策に対する具体的な言及がなかったことから、ドルインデックス指数が低下したほか、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、金の買い材料となった。節目となる1200ドルを回復しており、値固め出来るかが焦点となる。

 

★米国債券市場は反発:就任演説に新味なく買い戻し優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.46%で終了した。トランプ米大統領の就任演説で新味に乏しい内容だったことから、持ち高調整目的の買いが戻しが広がった。

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