★米国株式市場は下落:米大統領就任式控え利益確定売り優勢に
NYダウは72.32ドル安の19732.40、ナスダックは15.57ポイント安の5540.08で取引を終了した。12月住宅着工・建設許可件数が堅調な内容となったほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され買いが先行した。ただ、20日に米大統領就任式を控えて、ムニューチン財務長官候補など、複数の閣僚就任を巡り公聴会の動向を見極めたいとの思惑もあり、金融株などを中心に利益確定売りや持ち高調整売りなどが出て軟調推移となった。VIX指数は12.48から12.77へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドルは総じて乱高下
ドル/円は、軒並み予想を上回った米国の12月住宅着工件数、1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、週次新規失業保険申請件数を好感し、年内の利上げを織り込むドル買いが続いた。一時115.52円まで上げた後は一旦伸び悩む場面も見られた。ムニューチン次期米財務長官が『ドルの長期的な強さが重要』『トランプ氏の発言は長期的なドルの動きについてではなく短期的な動きについて』などの見解を示すと115.62円まで上げ幅を拡大した。ただ、買い一巡後はNYダウが一時120ドル超下落したほか、米長期金利が上昇幅を縮小したことで114.60ドル台まで下げた。ユーロ/ドルは、ECBはこの日、政策金利を現行の0.00%で据え置くことを決めたと発表した。予想通りの結果となったが、ドラギECB総裁が記者会見で『景気見通しのリスクは依然として下サイド』『基調的なインフレ圧力は依然として弱い』『基調的なインフレは確固たる上昇トレンドが見えない』などの見解を示すと、ユーロが全面安となった流れに沿って1.0589ドルまで売りに押された。一方で、売りが一巡すると米長期金利の上昇幅縮小を受けて再び高値圏まで買い戻された。
★NY原油先物市場は上昇:IEAの月報の内容に買い優勢
国際エネルギー機関(IEA)発表した月報では、OPEC16年12月に生産を前月から減らしており、17年1月には減産ペースが加速する可能性があると指摘した。この内容を受けて、需給面を材料とした買いが入った。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した米石油在庫統計では、原油在庫の増加幅が市場予想を上まったことで、需給の緩みが重しとななり上値は限定的となった。
★NY金・銀先物市場は下落:ドル高とイエレン米FRB議長の発言を嫌気した売り
NY金先物市場は、1195.40ドルから1206.40ドルのレンジ推移だった。ドルインデックス指数が上昇するなど、ドルが主要通貨に対して強含んだことが重しとなった。また、前日のイエレン米FRB議長による利上げ前向き発言も売り材料となった。ただ、ドル高が一服すると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。心理的な節目となる1200ドルを回復していることで、短期的な達成感などが意識されて上値が重くなっている。
★米国債券市場は続落:良好な米経済指標結果を嫌気
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.47%で終了した。米景気の好調さを示す経済指標の結果が相次ぎ、朝方から売りが先行した。ただ、売り一巡後は米国株安を背景にした買い戻しも入り、やや下げ幅を縮小した。
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