FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:米大統領就任を控え利益確定売りが重し

NYダウは22.05ドル安の19804.72ドル、ナスダックは16.93ポイント高の5555.65で取引を終了した。原油安に加えて、年末商戦での売り上げ不振や投資判断を引き下げられた小売セクターが嫌気された。堅調な米経済指標が好感されたものの、米地区連銀経済報告(ベージュブック)やイエレン米FRB議長の講演を控えて小動きとなった。ただ、引けにかけてハイテクセクター主導でやや上げ幅を拡大する展開となった。全般トランプ氏の米大統領就任式を20日に控えて持ち高調整目的の売りが出やすかった。VIX指数は11.86から12.48へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:イエレン米FRB議長の講演を受けドル買い優勢に

米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大を見越した買いが先行した。米12月消費者物価指数(CPI)が市場予想通りとなったものの、発表後に米長期金利が上昇幅を拡大するにつれてドル買いが強まり、一時113.63円まで上昇した。その後は113円台前半でしばらくもみ合いとなっていたが、イエレン米FRB議長が『12月時点で2019年まで2、3買いの利上げを想定』、『2019年末までに3%の長期中立金利に近づくと予想』などの見解を示すと、米長期金利が上昇幅を拡大したことで買いが加速した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を受けて売りが先行した。米CPI発表後んは1.0655ドルまで値を下げた。一旦1.07ドル台を回復する場面があったが、イエレン米FRB議長の講演後は売りに押される展開となった。

 

★NY原油先物市場は反落:米シェールオイルの増産懸念から売り優勢

NY原油先物市場は、国際エネルギー機関(IEA)のピロル事務局長が『原油価格の上昇が米シェールオイル生産の大幅増加の引き金になる』と発言した。また、公表した月次レポートでも、2月の米シェール日量が1月より増加すると予想されており、シェールオイル生産増加に対する警戒感から売りが優勢となった。また、ドルが主要通貨に対して総じて上昇したことも、売り材料となった。

 

★NY金は反落・銀先物市場は続伸:良好な米経済指標を受けドル高を嫌気

NY金先物市場は、1201.80ドルから1217.70ドルのレンジで推移した。引き続き先行き不透明感の強い状況のなか、好調な米経済指標を受けて、ドルが主要通貨に対して強含んだことから、売り材料となった。心理的な節目となっている1200ドル水準の攻防となっている。

 

★米国債券市場は反落:金利先行観強まり売りが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.11%高い(価格は下落)2.43%で終了した。イエレン米FRB議長が『12月時点で2019年まで年数回の利上げを想定』などと述べると、金利の先行観が強まったため、債券売りが優勢となった。

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