★米国株式市場は下落:米長期金利低下で金融セクターに売り集中
NYダウは58.96ドル安の19826.77、ナスダックは35.39ポイント安の5538.73で取引を終了した。トランプ次期米大統領が米ウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで『中国が人民元を押し下げているためドルが既に高過ぎる』との見解を示したため、次期政権の政策に対する不透明感が改めて意識された。また、英国のメイ首相がEU離脱に関して演説を行い、先行き不透明感が広がった。リスク回避の動きから米長期金利の下落を受けて金融セクターに売りが集中し軟調地合いとなった。また、注目されていた主要企業の決算は予想を上回る好調な内容となったものの、利益確定売りの動きが目立った。VIX指数は11.25から11.86へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下で総じてドルは弱含み
ドル/円は、米長期金利が低下したことを受けて売りが先行した。ただ、英メイ首相の演説後は、ハード・ブレグジットへの懸念が後退したとしてポンド/円が急反発したため、つれて買い戻しが優勢となった。ただ、買い戻しが一巡すると1月NY連銀製造業景気指数が予想を下回ったほか、ダドリー米NY連銀総裁が『最近のドル高は物価に下向き圧力』などの見解を示したことで再度売りが優勢になった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下を背景に買いが先行した。一時1.07188ドルと昨年12月8日以来の高値をつけた。メイ首相の演説後は米長期金利の低下が一服したほか、ユーロ/ポンドが急落した影響で伸び悩む場面もあったものの、総じてドル売りが優勢となり底堅く推移した。
★NY原油先物市場は反発:需給に対する達観的見方から買い優勢
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が『2017年前半にも原油市場の需給が均衡する』との見解を示したほか、国際エネルギー機関(IEA)のピロル事務局長なども原油市場の需給に対する楽観的な見方を受けて、原油買いが優勢となった。
★NY金・銀先物市場は大幅反発:リスク回避の金買い優勢
NY金先物市場は、1202.40ドルから1218.90ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が12月上旬以来の水準まで低下したほか、ドルが主要通貨に対して下落した。また、英米の政治イベントを警戒したリスク回避の流れも金を押し上げた。
★米国債券市場は反発:リスク回避の動き強まり買い優勢
米国債債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。英米の政治イベントから先行き不透明感が強まり安全資産とされる債券需要が高まった。また、米国株安もリスク回避の債券買いにつながった。
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