FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:連休前の利益確定の売りに押される

NYダウは5.27ドル安の19885.73、ナスダックは26.63ポイント高の5574.12で取引を終了した。大手行の決算内容が好感され、寄り付き後に60ドル超上げとなった。トランプ政権下での経済政策に対する慎重な見方が強まるなか、12月小売売上高や1月ミシガン大学消費者景況指数が予想を下振れたほか、3連休を控えてポジションを手仕舞う動きが広がった。ハイテク株は選好されたが、NYダウはマイナス圏に沈んだ。また、ナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は11.51から11.25へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルは米長期金利動向に振られる展開

米長期金利の低下幅拡大に伴い売りが先行した。米12月小売り売上高や自動車を除いた数値が下回ったことが分かると114.14円まで値を下げた。ただ、前月の数値が上昇修正されたことや、米12月卸売物価指数(PPI)コア指数が予想を上回ったこともあり、米長期金利が一転上昇すると買いが優勢になった。NYダウや日経先物が上昇したことを支えに115.44円まで急伸した。ただ、前日高値115.51円を上抜け出来ず上値の重さが嫌気された。さらに株価が下げに転じたほか、米長期金利も上昇幅を縮小すると114.32円まで下げ足を速めた。ユーロ/ドルは、米長期金利の動向に振られる展開となった。米経済指標発表直後に1.0674ドルまで上昇したが、米長期金利が一転上昇すると1.0596ドルまで下落した。その後、米長期金利の上昇幅縮小に伴い1.0652ドルまで切り返した。

 

★NY原油先物市場は反落:連休控え利益確定売り優勢

NY原油は、OPEC加盟国などの減産実施を材料に上昇していたが、3連休の週末とあって利益確定目的の売りが優勢となった。ただ、石油会社ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削装置(リグ)の稼働数が前週末比7基減少の522基と11週間ぶりの減少となったことから、52ドル台で下げ渋る展開となった。

 

★NY金・銀先物市場は下落:1200ドル近辺でのもみ合い相場

NY金先物市場は1187.50ドルから1201.80ドルのレンジで推移した。短期的なリバウンドを試す局面となっており、心理的な節目となる1200ドル近辺でのもみ合い相場となった。また、足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定売りがやや優勢となった。

 

★米国債券市場は反落:米経済指標・米国株の動きに売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は上昇)2.39%で終了した。米12月乞う売り売上高で前月の数値が上方修正されたほか、米12月PPIコア指数が予想を上回ったことが手掛かりとなり債券売りが優勢となった。ただ、米国株がマイナス圏に転じると買い戻しが入った。

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