FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:米長期金利低下で銀行株中心の売り

NYダウは42.87ドル安の19899.29、ナスダックは10.93ポイント高の5487.94で取引を終了した。トランプ新政権への政策期待が根強く買いが先行した。しかし、低調な12月ADP全米雇用報告をきっかけに米長期金利が急低下すると、利ざやの縮小が意識されて金融株中心に売りが優勢になり、一時130ドル超下落幅を広げた。また、6日の米12月雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から利益確定売りも出た。ただ、ナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は11.85から11.67へ低下した。

 

★NY外国為替市場:弱い米雇用指標を受け総じてドル弱含み

ドル/円は、朝方発表された12月ADP全米雇用報告が予想を下回ったほか、米長期金利の低下でドル売りが加速した。メキシコ当局がペソを防衛するためにドル売り介入を実施しており、ドルの上値を抑える一因になった可能性があるほか、人民元の急反発につれて円の需要も強まった。過度な人民元安を食い止めるため、中国当局が市場への資金供給を引き締め流動性を低下させているとの思惑が強まっている。ユーロ/ドルは、弱い米雇用指標や米長期金利の低下を支えに、アジア時間の高値1.0574ドルを上抜け1.0615ドルまで上昇した。ただ、一巡後は1.0600ドルを意識した持ち高調整が続いた。

 

★NY原油先物市場は上昇:OPECの減産報道を受け買い戻し

米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計では、原油在庫が前週比で減少した一方、ガソリンなど石油在庫は増加した。この内容を受けて、54.12ドルから52.79ドルが失速した。その後、OPECの昨年12月の原油生産が前月比で減少したと伝わったことから、原油の買い戻しが強まった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米長金利低下でドル安を受け買い優勢

NY金先物市場は、1163.60ドルから1185.90ドルのレンジで推移した。米長期金利が低下したことで、ドルが主要通貨に対して弱い展開となったことで、金への買いが優勢となった。1185.90ドルは昨年12月5日以来1カ月ぶりの高値。

 

★米国債券市場では上昇:弱い米雇用指標をきっかけに買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.10%低い(価格は上昇)2.34%で終了した。低調な米雇用指標をきっかけに持ち高調整の買い戻しが活発化した。また、米国株の下落も相場を支えた。

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