★米国株式市場は下落:長期金利上昇を嫌気した売り優勢
NYダウは299.24ドル安の25410.03、ナスダックは91.11ポイント安の7330.35で取引を終了した。事前に公表されたパウエル議長の議会証言用の原稿が、概ね想定通りの内容であったことから買いが先行した。議会証言では、議員らとの質疑応答で米経済の力強さとインフレ見通しへの自信にうちて言及し長期金利が上昇した。金利上昇への懸念から引けにかけて300ドルを超す下げ幅となった。VIX指数は15.80から18.59へ上昇した。
★NY外国為替市場:パウエル議長発言で全般的にドル買い優勢に
ドル/円は、パウエルFRB議長が証言原稿のなかで『さらなる漸進的な利上げ想定、見通し依然強い』『米経済への向かい風、一部追い風になった』『財政政策の刺激効果が高まっている。国外需要はより堅調』などの見解を示したほか、質疑応答で『12月FOMC以降のデータ、経済の強化を示唆』『インフレに対する信頼は強くなっている』などと発言した。米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。2月米消費者信頼感指数や2月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったこともドル買いを後押し。昨日高値の107.27円を上抜け107.68円まで上値を伸ばした。ただ、NYダウが300ドルを超す下げ幅となったことで107.20円台まで失速した。ユーロ/ドルは、パウエルFRB議長が景気やインフレに強気な見通しを示し、全般ドル高が加速した流れに沿った。昨日安値の1.2278ドルを下抜け1.2222ドルまで急落。その後の戻りも限られた。
★NY原油先物市場は反落:米長期金利上昇やドル高を嫌気
NY原油先物市場は一時62.75ドルまで売られた。パウエルFRB議長の議会証言で、追加利上げについて肯定的な見解を表明したことが売り材料となった。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことや米長期金利の上昇も売り材料視された。
★NY金・銀先物市場は下落:米長期金利上昇やドル高を嫌気
NY金先物市場は一時1314.40ドルまで売られた。パウエル米FRB議長の議会証言で、パウエル議長が追加利上げについて肯定的な見解を表明したことが売り材料となった。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことや米長期金利の上昇も売り材料視された。
★米国債券市場は下落:米利上げペース加速の思惑から売り
米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.89%で終了した。パウエルFRB議長のタカ派的な議会証言を受けて、利上げペース加速への思惑から売りが優勢となった。ただ、米国株が大幅下落となったことで買い戻しも入った。
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