FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:乱高下後に引けにかけて買い優勢

NYダウは119.16ドル高の19881.76、ナスダックは45.97ポイント高の5429.08で取引を終了した。トランプ次期大統領の就任を20日に控え、景気回復への期待が高まっているほか、原油価格上昇も好感され買いが先行した。また、米12月ISM製造業景気指数などが予想を上回ったことを手掛かりに170ドル超高まで上昇した。ただ、為替市場でドル高が進行したことや、原油価格が急落したことを嫌気され、一時10ドル超高まで上げ幅を縮小した。しかし、引けにかけて買いが再開した。VIX指数は14.04から12.85へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ドルはロンドンフィキシング絡みで乱高下

ドル/円は、米経済指標が予想を上回る結果となったことや、米長期金利が上昇したことを受け一時118.61円まで上昇した。ただ、昨年12月15日高値の118.66円を上抜け出来ずに頭の重さを嫌気した売りが優勢になった。市場では『ロンドンフィキシングに絡んだ売りが出た』との指摘もあった。ドルは一旦失速したものの、アジア時間に付けた本日安値の117.22円が目先のサポートとして意識されると、NYダウが引けにかけて大幅上昇したことで117円後半まで買い戻された。ユーロ/ドルは、1.0385ドル前後でのもみ合いから米経済指標を受けて1.034ドルと2003年1月2日いらいの安値を更新した。その後、ドル/円が一転下落すると1.043ドル台までショートカバーが加速した。ただ、引けにかけてはやや上値を切り下げた。

 

★NY原油先物市場は大幅続落:協調減産に対する先行き不透明感

主要産油国による協調減産履行への期待から買いが先行し、時間外取引では一時55.24ドルと2015年7月6日以来の高値を付けた。ただ、通常取引が始まると利食い売りなどが優勢となった。また、リビア国営石油会社が2日、1日時点での生産量が前月比大幅に増加と公表した。リビアは減産の対象外国であるが、改めて協調減産の先行きに不透明感が高まった。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:米長期金利上昇・株高・ドル高一服で買い優勢

NY金先物市場は、1146.50ドルから1166.0ドルまで上昇した。米長期金利が2.50%台を回復したことを受けて、ドルが主要通貨に対して強含んだことや、米国株高なども影響して金はさえないスタートとなった。しかし、ドルが失速すると金への買い戻しが強まりプラス圏で推移した。

 

★米国債券市場は横ばい:引けに買い戻し入り行って来い相場

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいで終了した。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.44%で終了した。強い米国経済指標や原油価格が上昇したことなどを背景に売りが先行した。ただ、原油価格・米国株高・ドル高が一転下落すると買い戻しが優勢となり上げに転じる場面もあった。

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