FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:ハイテク株の下落が重石に

NYダウは54.95ドル安の24713.98、ナスダックは15.82ポイント安の7382.47で取引を終了した。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズの決算内容が嫌気され、ハイテク株を中心に売りが先行した。貿易摩擦を巡る米中交渉や北朝鮮情勢を巡る先行き不透明感に加えて、米長期金利の上昇が嫌気され軟調な展開となった。VIX指数は13.42から13.43へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標を受けドル買い優勢

ドル/円は、欧州時間からのドル買いの流れが継続した。米国の失業保険継続受給者が45年ぶりの低水準となり労働市場のひっ迫が確認されたほか、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も1年ぶり高水準となるなど順調な成長が明らかになると、米長期金利の上昇に伴うドル買いが一段と強まった。その後は、トランプ米大統領の発言で、米朝首脳会談実施や米中貿易協議の成功に懐疑的な見方も浮上し、ドルは伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、イタリアの国債や株価が下落するにつれる形でユーロ安が進み、いちじ1.1777ドルまで値を下げた。その後は1.1800ドルを挟んで方向感を欠いた。なお、イタリアのポピュリスト政党『五つ星運動』と極右『同盟』は政策プログラムで最終合意したと伝わったが、相場への影響は限定的だった。

 

NY原油先物市場は横ばい:米長期金利上昇と米株安を嫌気して伸び悩み

NY原油先物市場は2014年11月下旬以来の72.30ドルまで買われた後に71.09ドルまで下げ渋る展開となった。中東情勢の悪化に対する警戒感は消えていないが、米長期金利の上昇や株安を受けて原油価格は上げ渋った。

 

NY金先物市場は小幅安:米長期金利の上昇とユーロ安を嫌気

NY金先物市場は一時1284.00ドルまで売られた。米長期金利の上昇やユーロ安を嫌気した売りが入り上値が重くなった。ただ、米朝首脳会談の開催が危ぶまれていることから、安全資産としての金買いが観測されており、金先物の下げ幅は縮小した。

 

米国債券市場続落:金利先高観が強くなり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.11%で終了した。金利の先高観から債券売りが進み、一時3.12%と2011年7月以来の高水準を付けた。一時米中通商交渉への警戒感から買戻しが入ったが、戻りは限定的だった。

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