FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米長期金利の上昇一服を好感

NYダウは62.52ドル高の24768.93、ナスダック46.67ポイント高の7398.30で取引を終了した。北朝鮮情勢を巡る警戒感や米長期金利の上昇が一服し、前日の株価下落を受けた買戻しが先行した。しかし、午後にかけて米長期金利が再び上昇すると、株価も上値の重い展開となった。VIX指数は14.63から114.42へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易戦争懸念後退でドル買い優勢

ドル/円は、足もとで急速に進んだドル高に対する調整の動きが広がるなどさえない値動きとなり、一時110.04円まで下落した。ただ、米長期金利が上昇したため下値も限定的だった。中国副首相は米中貿易協定が合意することに楽観的との一部報道も支えとなり、引け間際には一時110.41円まで上げた。ユーロ/ドルは、イタリアのポピュリスト政党『五つ星運動』と極右『同盟』がECBに債務免除を申請する方針と伝わると、債務問題への懸念から同国の債券や株式が売られ、ユーロ安が広がった。一時1.1764ドルと昨年12月18日以来の高値を付けた。ただ、一巡後は対資源国通貨を中心に持ち高調整のドル安が進んだ影響からショートカバーが優勢に。イタリアの極右『同盟』のボルギ報道官が『政策プログラムに債務免除は含まれていない』との見解を示したことも支えとなり1.1820ドルまで反発した。米長期金利が上昇すると1.1770ドル台まで押し戻されたが、下値は堅かった。『五つ星運動・同盟両党が共同の政策プログラムを完成させた』ことが一部報道で伝わると再びユーロ買いが強まった。

 

NY原油先物市場は続伸:在庫減少を意識した買い優勢

NY原油先物市場は一時70.66ドルまで売られたが、EIA週間在庫統計で原油、ガソリン在庫の減少を意識して原油価格は反発した。中東情勢の悪化に対する警戒感は消えていないことや、米国株の反発を受けて底堅い展開となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:リスク回避の買い優勢

NY金先物市場は、昨年12月下旬以来の一時1285.70ドルまで売られたが、米朝首脳会談の開催が危ぶまれていることから、安全資産としての金買いが入り下げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は続落:良好な経済指標を受け売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.09%で終了した。米4月鉱工業生産指数が予想を上回る結果となったことを受けて債券売りにつながったほか、金利先行観も相場の重石となった。利回りは一時3.10%と2011年7月以来の高水準を付けた。

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