★米国株式市場は上昇:中東の地政学リスクの高まりで上げ幅縮小
NYダウは68.24ドル高の24899.41、ナスダックは8.43ポイント高の7411.32で取引を終了した。トランプ大統領が中国通信機器大手ZTEへの経済制裁を緩和する可能性を示唆したことで、米中貿易摩擦への懸念が後退し、一時150ドル超上昇する場面があった。しかし、在イスラエル米大使館のエルサレム移転に伴う抗議活動で多数の死傷者が出るなど地政学リスクへの警戒感が重しとなり、上げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は12.65から12.93へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で引けにかけドル買い優勢
ドル/円は、NYダウが150ドル超上昇したほか、米長期金利が上昇したことを支えに一時109.64円まで値を上げた。NYダウが上げ幅を縮めるとやや上値が重くなり109.42円まで売りに押されたが、対オセアニア通貨などを中心にドル高が加速すると109.67円の本日高値まで再浮上した。米長期金利が3%台まで上昇幅を広げたため引けにかけても底堅く推移した。ユーロ/ドルは、フランス中銀のビルロワ・ドガロー総裁のタカ派発言を受けたユーロ買いが続いたが、その後、イタリアの連立政権樹立が遅れるとの思惑にユーロ買いが後退した。『五つ星運動』のディマイオ党首と反移民をうたう『同盟』のサルビーニ書記長がさらなる時間が必要と大統領に要請したことが背景にある。
★NY原油先物市場は反発:中東情勢悪化に対する警戒感から買い優勢
NY原油先物市場は一時71.26ドルまで上昇した。イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことや、米中通商協議の進展が期待されていることが買い材料となった。市場関係者の間では需給ひっ迫を背景に原油価格は1バレル=100ドル近辺まで上昇するとの見方が浮上しており。押し目買い需要も強い。
★NY金・銀先物市場は下落:米国株高とユーロ安を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は一時1312.80ドルまで売られた。中東情勢の悪化を意識したリスク回避の金買いが入ったが、ユーロがドルに対して弱含んだことや米国株高を嫌気され売りが優勢となった。
★米国債券市場は続落:米社債発行増加懸念で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)3.00%で終了した。市場では『米社債発行が増える見通しで需給が緩むとの見方が債券売りにつながった』との指摘があり軟調推移となった。
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