FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米追加利上げ観測の後退を好感

NYダウは196.99ドル高の24739.53、ナスダックは65.07ポイント高の7404.97で取引を終了した。米4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで米利上げのペースが緩やかになるとの見方から買いが優勢となり、一時250ドル超高まで上昇幅を広げた。ハイテク株中心に買いが広がり、終日堅調推移となった。VIX指数は13.42から13.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:米インフレ懸念後退でドル売り優勢

ドル/円は、欧州序盤に110.02円まで上昇したものの、その後は米長期金利の低下につれて上値を切り下げる展開となった。米4月CPIコア指数ともに前月比で市場予想を下回ったことが伝わるとドル売りが加速し、一時109.32円と本日安値を付けた。売り一巡後はショートカバーが入り109.60円台まで持ち直す場面があったが戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、弱い米CPIを受けユーロ買いが先行し、一時1.1946ドルまで買い上げられた。その後は対ポンドを中心にドル買い戻しが進んだ影響から1.1870ドル台まで失速する場面もあったが、再び1.1930ドル台まで切り返すなど下値は堅かった。

 

NY原油先物市場は続伸:イラン情勢悪化で買い優勢

NY原油先物市場は71.89ドルまで上昇し、70.56ドルまで売られる場面があったが、通常取引の引けにかけて71ドル台に戻す展開となった。イラン情勢の悪化に対する警戒感は消えていないことから、原油先物は強い動きを見せた。イランとイスラエルの戦闘拡大の可能性があることから、市場の一部では2019年に1バレル=100ドル到達の可能性があるとの見方も出ている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:中東情勢悪化を意識した買い優勢

NY金先物市場は一時1310.60ドルまで下げたあとに1323.40ドルまで反発した。中東情勢悪化、ドルに対してユーロの反発、米4月コアインフレ率の伸び悩みなどを意識した買いが優勢となった。

 

米国債券市場は上昇:インフレ加速懸念後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。時間外取引で持ち高調整の買いが強まったほか、米CPIコア指数が市場予想を下回ったことが伝わると買いが加速し、利回りは一時2.94%まで低下した。ただ、米国株が堅調推移したことで一段と買いが進む展開にはならずもみ合い相場となった。

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