★米国株式市場は上昇:コロナ問題が早期に終息するとの期待から買い優勢
NYダウは704.81ドル高の24242.49ドル、ナスダックは117.78ポイント高の8650.14ポイントで取引を終了した。『バイオ製薬大手のギリアド・サイエンシズの治療薬が新型コロナウイルス患者の治療で効果がみられた』と報じられたことで、コロナ問題が早期に終息するとの期待感から幅広い銘柄に買いが入った。NYダウは取引終了にかけて上げ幅を広げ、一時720ドル超上昇した。トランプ米大統領が前日、新型コロナの感染者が少ない地域から段階的に経済活動の再開を認める方針を示したことも投資家心理の改善につながった。VIX指数は 40.11から38.15へ低下した。
★NY外国為替市場:有事のドル買い巻き戻し
ドル/円は、欧州時間に一時107.92円付近まで上昇する場面もあったが、アジア時間に付けた日通し高値108.08円を上抜けることは出来なかった。 トランプ米大統領は前日、新型コロナ感染者が少ない地域から段階的に経済活動の再開を認める方針を表明した。さらに新型コロナ治療薬への期待で『有事のドル買い』が巻き戻された。NY勢参入後に全般ドル売りが強まった流れに沿って、一時107.25円と日通し安値を付けた。もっとも、前日の安値107.17円が目先サポートとして意識されると107.67円付近まで下げ渋った。 なお、この日発表の3月米景気先行指標総合指数は前月比6.7%低下と予想の7.2%低下を上回った。
ユーロ/ドルは、欧州序盤にWTI原油先物相場が急落したことを受けて、一時1.0812ドルと日通し安値を付けたものの下値は堅かった。新型コロナウイルス感染拡大で中断した経済活動に一部で再開の動きが出てきたほか、ウイルス治療薬の開発をめぐって楽観的な観測が浮上したため欧米株相場が大幅に上昇した。リスク回避目的でドルを買う動きが一服した。米長期金利が一時0.58%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘い、一時1.0893ドルと日通し高値を付けた。 なお、米連邦準備理事会(FRB)が来週から債券買い入れ額を減額すると発表したことを受けて、米長期金利は上昇に転じたもののドル買いでの反応は目立たなかった。
★NY原油先物市場は続落:米国株高好感されず売り優勢
NY原油先物市場は、8%超の大幅下落となった。中国の1-3月期GDPが前年比-6.8%と、統計開始の1992年以降で初のマイナス成長となり、コロナの感染拡大による原油需要の落ち込みへの懸念が一段と強まり、5月限は一時17.31ドルと、18年5カ月ぶりの安値をつけた。 米国株高は好感されなかった。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は大幅減少の前週比66基減少の438基となった。
★NY金先物市場は続落:経済活動再開期待から利益確定売り
NY金先物市場は3日続落した。トランプ米大統領が新型コロナの感染拡大で制限していた経済活動を、感染が少ない地域から再開することを認める指針を発表し、経済活動の再開期待が高まったことや、ウイルス治療薬の開発をめぐって楽観的な観測が浮上したことでリスクオフムードが後退し、安全資産の金は週末のこの日も利益確定売りが続いた。
★米国債券市場は反落:冷えFRBの国債購入の減額発表で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.64%で終了した。米景気先行き不透明感が根強く、債券買いが先行したものの、米連邦準備理事会(FRB)が国債買い入れの減額を発表すると需給が緩むとの見方から一転売りが優勢となった。
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