★米国市場は上昇:米国経済活動再開の指針発表を期待した買い
NYダウは33.33ドル高の22537.68ドル、ナスダックは139.19ポイント高の8532.36ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数の増加が続き、経済封鎖以降の4週間で2200万件に達したほかニューヨークに続いて最新4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が過去最大の落ち込みを見せ、景気先行きへの懸念が株価の上値を抑えた。クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示したことも嫌気された。ただ、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどハイテク株への物色が支えとなり、取引終了間際に持ち直した。 引けにかけて、トランプ政権による経済活動再開の指針発表を期待した買いが強まり上昇する展開となった。VIX指数は40.84から40.11へ低下した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシングに絡んだドル買い優勢
ドル/円は、小高く始まったNYダウが失速し、日経平均先物が250円下げると、リスク回避的な円買いが入ったため一時107.17円と日通し安値を付けた。米10年債利回りが一時0.5922%前後まで低下したことも相場の重石となった。ただ、売り一巡後はロンドン・フィキシングに絡んだドル買いが優勢となり、持ち直した。引けにかけても底堅く推移し、取引終了間際に107.93円とNY時間の高値を付けた。なお、クオモNY州知事が『NY州は行動制限を5月15日まで延長する』との見解を示すと、107.58円まで下げたものの下押しは限定的だった。
ユーロ/ドルは、弱い米経済指標の発表が相次いだことから、リスク回避姿勢を強めた投資家の間で資産の現金化に伴うドル需要が増えるとの見方が浮上した。全般ドル買いが先行した。ロンドンのフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、一時1.0817ドルと日通し安値を付けた。この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数は524.5万件と予想の510万件より弱い内容となったほか、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は▲56.6と予想の▲32.0を大幅に下回った。
★NY原油先物市場は横ばい:上値の重さは払拭されず
NY原油先物市場は24.93ドル-27.00ドルのレンジ相場となった。昨日までの4日続落で20%超下落し、約18年2カ月ぶりの安値をつけたこともあり、安値拾いの買いが入ったものの、石油輸出機構(OPEC)が2020年の世界石油需要を下方修正したことで、供給過剰懸念が根強く、5月限は一時19.55ドルまで下落するなど、上値の重い動きとなった。
★NY金先物市場は続落:資産の現金化による利益確定売りが優勢
NY金先物市場は1772.60-1768.00ドルのレンジ相場となった。この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数は524.5万件と予想の510万件より弱い内容となるなど、弱い米経済指標の発表が相次いだことから『資産の現金化』によるドル需要の高まりへの懸念で為替市場ではドルが買われ、ドルの代替資産とされる金は昨日に続いて利益確定売りが優勢となった。
★米国債券市場は続伸:弱い米経済指標受け買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.62%で終了した。弱い米経済指標の発表が相次いだことから、安全資産とされる米国債に買いが入った。ただ、米国株が反発したことで債券には売りが出て相場の上値を抑えた
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