★米国株式市場は上昇:引けにかけて押し目買いでプラス圏に
NYダウは2.89ドル高の24360.21、ナスダックは1.69ポイント高の7266.90で取引を終了した。トランプ大統領によるイラン核合意を巡る発表を午後に控えてもみ合う展開が続き、米国によるイラン核合意の離脱及び、同国への経済制裁の再開が発表されると、地政学リスクへの警戒感から下げ幅を拡大した。ただ、引けにかけて原油価格の回復に伴い押し目買いが入りプラス圏を回復した。VIX指数は14.75から14.71へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:米国株の持ち直しでドル持ち直す
ドル/円は、米長期金利の上昇をきっかけに買いが先行した。下落して始まったNYダウがプラス圏を回復したことも支えとなり、一時109.35円まで上げた。しかし、前日高値の109.40円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を正式に発表するとNYダウが150ドル超下落したため、リスク回避のドル売りが強まり一時108.83円まで下げた。ただ、株価が引けにかけて持ち直したことも支えとなり109.10円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州時間からイタリアの政局不安にユーロ売りが続き、一時1.1838まで下げた。3回目の連立協議がまとまらず、7月にも再選挙が行われる可能性が強まった。ただ、ドル買いが一服するとその後はショートカバーが進み1.1880ドル台まで切り返す場面があった。
★NY原油先物市場は反落:米国のイラン核合意離脱で買い優勢
NY原油先物市場は、『トランプ大統領はイラン核合意を離脱しない可能性』との一部報道が伝わると、一時67.63ドルまで売り込まれる場面があった。しかし、トランプ大統領がイラン核合意から米国は離脱すると発表した後の時間外取引で70.40ドルまで戻した。市場では米国の離脱は概ね想定されていたが、イラン政府は5カ国で核合意の枠組みを維持していくことを発表した。
★NY金・銀先物市場は下落:ユーロ安を嫌気した売り
NY金先物市場は一時1306.20ドルまで下げたが、トランプ大統領がイラン核合意から米国が離脱することを発表したことから、時間外取引で一時1318.50ドルまで反発した。通常取引ではドルがユーロに対して強含んだことや、米国株の下げ渋りを意識して安全資産とされる金買いは抑制された。
★米国債券市場は下落:米国債入札前の持ち高調整売り
米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.97%で終了した。入札を前に持ち高調整の売りが強まり、利回りは一時2.98%まで上昇した。しかし、トランプ大統領がイラン核合意から離脱を発表したことで地政学リスクが意識され買戻しが入る場面もあった。
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