★米国株式市場は上昇:米経済対策の効果への期待から買い優勢
NYダウは690.70ドル高の22327.48ドル、ナスダックは271.77ポンド高の7774.15ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルスの感染拡大に対応する米経済対策の効果への期待から買いが先行した。ワクチン開発への期待を背景とした買いや月末・期末のリバランスの買いも入った。新型コロナに有効なワクチンの提供を2021年初頭にも始めると発表したジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)が8%上昇し、1銘柄でダウ平均を72ドルほど押し上げた。また、原油価格が20ドル割れと18年ぶり安値となり、一時上値を抑えたものの、引けにかけ原油が20ドル台を回復すると上昇幅を一段と拡大した。VIX指数は65.54から57.08へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇でドルの下支え
ドル/円は、NYの取引時間帯に限れば108.00円を挟んだもみ合いの展開だった。『小池百合子・東京都知事が20時から緊急記者会見』との報道で事前に警戒感が高まっていたため、都知事会見終了後に買い戻しが優勢となり一時108.29円と日通し高値を付けた。その後、米長期金利が低下した場面では107.66円付近まで下げたものの、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いが出ると108.17円付近まで強含むなど不安定な値動きだった。
ユーロ/ドルは、月末・期末を控えたユーロ売りのフローが観測されたことで、一時1.1010ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利が0.59%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが入り下げ止まった。ただ、米長期金利が上昇に転じ0.72%台を回復したため、戻りは1.1056ドル付近にとどまるなど上値は重かった。市場では『先週5日続伸したあとだけにポジション調整目的の売りが出やすかった』との声も聞かれた。
★NY原油先物市場は続落:ロシアの増産方針継続の見方から売り優勢
NY原油先物市場は19.27ドル-20.93ドルのレンジ相場となった。米国で成立した大規模な経済対策には期待されていた『原油の戦略備蓄の積み増し』が盛り込まれず、原油相場は週明けから売りが先行。トランプ米大統領が原油についてプーチン露大統領と電話で協議したものの、ロシアの増産方針は継続という市場の見方は変わらず。供給過剰への懸念が高まったまま、原油先物は一時19ドル前半まで下げ幅を拡大した。
★NY金先物市場は反落:ドル高・株高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は1632.00-1673.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して買い優勢となり、ドル建ての金先物には割高感が生じて上値が圧迫された。上げ幅を伸ばした米国株の動きも安全資産とされる金の売りに繋がった。
★米国債券市場は反落:米国株大幅上昇を嫌気した売り
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)0.73%で終了した。新型コロナウイルス感染拡大への懸念から債券買いが先行したものの、米国株が大幅に反発したことで徐々に債券売りが広がった。
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