★米国株式市場は上昇:原油価格の失速と地政学リスクで上げ幅縮小
NYダウは94.81ドル高の24357.32、ナスダックは55.60ポイント高の7265.21で取引を終了した。著名投資家のバフェット氏が、週末に開催された株主総会や前後のメディアへのインタビューで、大量追加取得したアップルのほか、アマゾンやグーグルなどハイテク大手企業を賞賛する発言を行い、ハイテクセクター中心に買いが先行したほか、原油価格の上昇を背景にエクソンモービルなど石油関連が買われた。また、中国が貿易摩擦問題で一部関税引き下げを示唆したことも好感され、堅調推移となった。しかし、原油価格が失速したほか、トランプ大統領がイラン核合意を巡る対応について8日に発表することを明らかにすると、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は14.77から14.75へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:地政学リスク高まりドルが失速
ドル/円は、ユーロ/円絡みの売りが優勢となったほか、トランプ大統領がイラン核合意に関する米国の方針をワシントン時間8日午後2時に発表することを明らかにすると地政学リスクへの警戒感が強まり、ドル売り・円買いが優勢となった。また、一時210ドル超上昇していたNYダウが上げ幅を縮めたことも嫌気されドル売り圧力となった。ドイツの低調な製造業受注指標を受けて、ECBの金融政策の正常化が一段と遅れるとの見方が広がり欧州時間からユーロ売りの流れが続き、一時1.1898ドルと昨年12月28日以来の安値をつけた。ただ、その後はドルが失速した影響からショートカバーが入り1.1930ドル台まで持ち直した。
★NY原油先物市場は続伸:イラン核合意による懸念の高まり
原油先物市場は一時70.84ドルまで買われた。イラン政府の核開発プログラムを巡る2015年の核合意を米国が順守しない場合、相応の行動に出ることを表明していることを引き続き材料視された。ただ、トランプ大統領は8日にイラン核合意に関する米国の対応を発表すると伝えており、一旦材料出尽くしから通常取引終了後に原油先物は一時69.51ドルまで下落した。
★NY金・銀先物市場は反落:ドル高や株高を嫌気した売り
NY金先物市場は1320.10ドルから1310.60ドルまで下落した。ドルがユーロに対して強含んだことや米国株高を嫌気して安全資産としての金買いが後退した。
★米国債券市場は横ばい:様子見ムード強く小動きの展開
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.95%で終了した。米国債の入札や米インフレ指標などを控えるなか、全般様子見ムードが広がり、総じて値動きの欠いた動きとなった。
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