★米国株式市場は下落:新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気した売り
NYダウは969.58ドル安の26121.28、ナスダックは279.49ポイント安の8738.59ポイトで取引を終了した。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らみ、一時1100ドル超下落する場面があった。VIX指数は31.99から39.62へ上昇した。
★NY外国為替市場:米景気悪化懸念からリスク回避の円買い
ドル/円は、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念からNYダウが一時1100ドル超下落すると、リスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢となり、一時105.94円と昨年9月4日以来約半年ぶりの安値を付けた。米10年債利回りが一時0.8976%まで低下し、過去最低水準を付けたことも相場の重石となった。米カリフォルニア州のニューサム知事は感染者1人の死亡を受けて非常事態を宣言したほか、ワシントン州では死者数が2桁に達した。ニューヨーク州では感染者数が22人に増え、一晩で倍増したことが明らかになった。
ユーロ/ドルは、『米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げをする』との観測が高まる中、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.1245ドルと昨年8月6日以来約7カ月ぶり高値を付けた。市場では『欧州中央銀行(ECB)がFRBに追随するという憶測が広がっているものの、政策金利の面ではECBの行動の余地が少ないため、実現の公算は小さい』との声も聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.52と1月6日以来の低水準を付けた。
★NY原油先物市場は続落:米国株の大幅安を嫌気した売り
NY原油先物市場は45.65ドル-47.57ドルのレンジ相場となった。NYダウが1000ドル超安まで暴落するなど、新型肺炎の感染拡大による世界景気の鈍化懸念が高まり、リスク資産とされる原油は売りが優勢となった。市場は6日の石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国の会合に注目している。
★NY金先物市場は上昇:リスク回避姿勢が再燃し買い優勢
NY金先物市場は1635.60-1675.50ドルのレンジ相場となった。米株が暴落し、米債利回りが大幅に低下するなど、新型肺炎の世界的な感染拡大による世界経済への懸念が高まり、投資家のリスク回避姿勢が再燃したことで、逃避資産の金に買いが入った。為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。時間外取引となる5日のアジア市場では1640ドルを挟んだ水準で推移したが、通常取引開始後は株安を意識した買いが強まる展開となり、通常取引終了後の時間外取引で1675.50ドルまで一段高となった。
★米国債券市場は大幅反発:世界景気の下振れ懸念から買い優勢
米国債市場で長期ゾーンは大幅反発(利回りは低下)した。米10年債金利は前営業日比0.14%低い(価格は上昇)0.91%で終了した。新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の下振れ懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。米10年債利回りは一時0.8976%と過去最低を更新した。
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