FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:中国の景気支援策を好感した買い優勢

NYダウは115.84ドル高の29348.03、ナスダックは84.44ポイント高の9817.18で取引を終了した。中国政府による景気支援策が好感され、買いが先行した。昨日の下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。FOMC議事録では、多くの連銀高官が現行の金融政策が適切と考えており、金利を維持する方針で一致したことが示された。VIX指数は14.83から14.38へ低下した。VIX指数は14.83から14.38へ低下した。

 

NY外国為替市場:ストップロスを継続に巻き込みドル買い継続

ドル/円は、中国で新型肺炎感染者の増加ペースが鈍化したことを受けて、市場では過度な警戒感が後退した。中国のさらなる景気対策への期待も根強いなか、欧米株式相場や日経平均先物が堅調に推移し、投資家のリスク志向改善を意識した円売りが終日優勢となった。この日発表された1月米卸売物価指数(PPI)や住宅関連指標などが軒並み予想を上回る結果となり、全般にドル買いの動きも目立つなか、ストップロスの買い注文を断続的に巻き込んで一時111.59円と昨年5月以来の高値を更新した。もっとも、引けにかけては急ピッチで値を上げてきた反動から111.20円台まで上値を切り下げた。 

ユーロ/ドルは、一時1.0782ドルと2017年4月以来の安値を更新する場面も見られたが、売りの勢いも限られた。引けにかけてはユーロ/円やユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買い戻しが進み、一時1.0812ドルと日通し高値をつけた。 

 

NY原油先物市場は大幅高:中国の原油需要減少懸念が後退

NY原油先物市場は51.93ドル-53.49ドルのレンジ相場となった。中国人民銀行は本日、新型肺炎による経済への影響は認めながらも、ダメージの規模や期間は限定的との見解を示した。中国の需要減少に対する懸念が後退し、原油先物は買い戻しが優勢になった。石油輸出国機構(OPEC)プラスによる減産延長への期待や、米国の対ベネズエラ制裁強化も相場の下支えとなった。また、欧米株高を意識した買いが入った。

 

NY金先物市場は続伸:世界的な感染拡大懸念残り金買い継続

NY金先物市場は1604.80-1615.90ドルのレンジ相場となった。中国では新型肺炎の感染増加ペースが鈍化したとはいえ、世界的な感染拡大懸念は依然として残る。本日はイランで新型肺炎の患者2名の死亡が確認された。逃避資産の金に資金が向かう動きは止まらず、中東の地政学リスクが高まった1月8日以来の高値圏まで上値を伸ばした。また、米長期金利の上げ渋りを意識した買いが入った。

 

米国債券市場は横ばい:売られた後にポジション調整の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.56%で終了した。この日発表された米経済指標が軒並み予想より強い結果となったことを受け、安全資産とされる債券は売りが先行した。もっとも、その後は持ち高調整目的の買い戻しが入り、徐々に下げ幅を縮小した。

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