FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感後退で買い優勢

NYダウは88.92ドル高の29379.77、ナスダックは63.47ポイント高の9572.15で取引を終了した。中国政府が14日より米国からの輸入品750億ドル相当に対する関税を半減させることを発表したものの、利益確定の動きから、寄り付き後は揉み合う展開となった。その後は、コロナウィルスを巡る懸念が一服したこともあり、堅調推移となった。米国主要3指数は史上最高値を更新した。VIX指数は15.15から14.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:110.00円の上値の重さを意識

ドル/円は、新型肺炎の治療薬開発で前進しているとの観測や中国が対米追加関税の一部を引き下げると発表したことなどを理由に世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となり、一時110.00円と1月22日以来の高値を付けた。ただ、110.00円に観測されている国内大手輸出企業の売り注文をこなせず、110円を超えることは出来なかった。同水準より上には断続的に売りオーダーも観測されている。 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の12月独製造業新規受注が予想を大幅に下回ったことから、ユーロ圏の景気懸念が広がりユーロ売りが進んだ。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て一時1.0965ドルと昨年10月9日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は小幅高:減産協調出来るか懸念残り上値の重い展開

NY原油先物市場は50.24ドル-52.20ドルのレンジ相場となった。原油先物価格は昨日の引け値近辺で方向感なく上下した。OPEC+でロシアが減産幅拡大に対して賛成をしていないことで、堅調だった株式市場の動きも原油先物には大きく寄与することはできなかった。ただし一部ではロシアも最終的には減産に合意するのではないかという声も出ている。

 

NY金先物市場は続伸:ウイルス感染者の増加観測から買い優勢

NY金先物市場は1556.00-1571.90ドルのレンジ相場となった。米国株式の続伸が多少意識されたが、ウイルス感染者は来週にかけて一段と増加する可能性があることから、金先物は底堅い動きを見せた。米国株高は特に嫌気されなかった昨日に続いてポジション調整の買い戻しが優勢となった。

 

米国債券市場は小反発:米雇用統計発表を控えてポジション調整買い

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.64%で終了した。米国株の上昇を受けて債券売りが先行したものの、7日の1月米雇用統計の発表を前にポジション調整目的の買いが入り持ち直した。 

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