FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:中国の景気対策を好感した買い優勢

NYダウは407.82ドル高の28807.63ドル、ナスダックは194.57ポイント高の9467.97で取引を終了した。中国の景気対策を受けて新型肺炎をめぐる市場の懸念が和らぎ、買いが膨らんだ。アップルにとって最も重要なサプライヤーである鴻海が『中国本土の全ての施設で予定通り業務再開できると依然見込んでいる』と表明すると、同社株は3%超上昇した。半面、原油先物価格の下落を背景にエクソンモービルは1%超売られた。VIX指数は17.97から16.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:中国の景気対策を受けリスク選好のドル買い

ドル/円は、新型肺炎の感染拡大への懸念はくすぶるものの、中国の景気対策を受けて世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時109.54円と日通し高値を付けた。

ユーロ/ドルは、米長期金利が一時1.61%台まで上昇したことなどをながめユーロ売り・ドル買いが進行した。前日の安値1.1036ドルを下抜けて一時1.1033ドルまで値を下げた。ここ最近一本調子で上昇していたユーロ/ポンドが下落したこともユーロ/ドルの重しとなった。ユーロ/ポンドは一時0.8465ポンドまで値を下げた。 

 

NY原油先物市場は5日続落:株高でも軟調な地合いが継続

NY原油先物市場は49.52ドル-51.55ドルのレンジ相場となった。株式市場が世界的に大幅に回復したこともあり、昨日大きく下落した原油先物は51ドル半ばを超えて上昇した。OPECプラスが協調減産幅を拡大するとの報道なども、原油先物の買いを促した。しかし、この数日続いている軟調な地合いを変えることができず失速し、引け値では50ドルを割り込み5営業日連続で下落した。なお50ドルを割り込んで引けたのは昨年1月8日以来となる。 

 

NY金先物市場は大幅下落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1552.80-1584.50ドルのレンジ相場となった。急反発した中国株式市場だけではなく、欧米株が軒並み上昇していることを背景に市場はリスク選好となり、安全資産とされる金先物価格は3日続けて弱含んだ。NYダウが500ドルを超えて上がるなど、米国株の買いの勢いが増したことや米長期金利の上昇を嫌気したことで金先物は下げ幅を広げた。 

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きが強まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)1.60%で終了した。中国の景気対策を受けて新型肺炎を巡る市場の懸念が和らぎ、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株の大幅続伸も相場の重石となった。

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