★米国株式市場は上昇:売り先行後業績期待の高い銘柄に買い戻し
NYダウは124.99ドル高の28859.44、ナスダックは23.77ポイント高の9298.94で取引を終了した。新型肺炎の感染拡大に懸念が広がり、投資家のリスク回避姿勢が強まると一時240ドル超下げた。ただ、そのあとは業績期待の高い銘柄に買いが入りプラス圏を回復した。また、世界保健機関(WHO)が新型肺炎について『国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態』を宣言すると、早期収束への期待が高まり買いが加速した。VIX指数は16.39から15.49へ低下した。
★NY外国為替市場:WHOの緊急事態宣言を受けドル買い戻し
ドル/円は、中国の新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が強まり、NYダウが一時240ドル超下落した。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが進んだ。米長期金利が1.5325%前後と昨年10月9日以来の低水準を付けたこともドルの重石となり、一時108.58円と8日以来の安値を付けた。米国で初めて、人から人への感染が確認されたことも嫌気された。ただ、世界保健機関(WHO)が日本時間31日未明、中国で発生した新型肺炎について『国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態』と宣言すると、早期収束への期待が高まりNYダウが140ドル超上昇した。ドル/円にも買い戻しが入り、109.00円付近まで値を戻した。
ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1039ドルと日通し高値を付けた。米商務省が発表した10-12月期の米国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比年率2.1%増と市場予想通りの結果となったものの、個人消費とコアPCEが予想を下回りユーロ買い・ドル売りを誘った面もあった。
★NY原油先物市場は続落:エネルギー需要の後退懸念から売り優勢
NY原油先物市場は51.66ドル-53.20ドルのレンジ相場となった。中国を発生源とした新型コロナウイルスへの懸念が世界へ広がりつつある。経済成長への下押し圧力となり、エネルギー需要の後退につながるとの見方が原油相場の重石となった。また、世界保健機関(WHO)は30日、感染が広がっている新型コロナウイルスへの対応に関して、『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』(PHEIC)に該当すると宣言したことも嫌気された。
★NY金先物市場は上昇:リスク回避モード継続で買い優勢
NY金先物市場は1576.80-1590.70ドルのレンジ相場となった。新型のコロナウイルスによる肺炎患者は増加しており、死者も増えていることから、安全逃避的な金買いは継続した。世界保健機関(WHO)は30日、『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』(PHEIC)を宣言したことも買い材料視された。市場のリスク回避モードが落ち着かない状態が続いている。
★米国債券市場は横ばい:買い先行後WHOの緊急事態宣言で売り戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.58%で終了した。中国の新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が強まり、債券買いが先行した。利回りは一時1.5325%前後と昨年10月9日以来の低水準を付けた。ただ、世界保健機関(WHO)が新型肺炎について『国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態』を宣言すると、早期収束への期待が高まり米国株が上昇したため債券には売りが出た。
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