★米国株式市場は下落:新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気
NYダウは152.06ドル安の29196.04、ナスダックは18.14ポイント安の9370.81で取引を終了した。米疫病予防管理センター(CDC)が中国で感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、米国内で初の患者を確認したと発表すると、リスク回避目的の売りが優勢となり一時200ドル超下げた。2度の墜落事故を起こした小型機『737MAX』の運行再開が『今年半ばになる見通し』と発表したボーイングが3%超下落し、1銘柄でNYダウを70ドルほど押し下げた。VIX指数は12.10から12.85へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避強まりで円買い優勢
ドル/円は、ユーロ/円やポンド/円の上昇につれた買いが先行し、一時110.11円付近まで値を上げたものの、その後失速した。米疫病予防管理センター(CDC)が『中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の米国内での初患者をワシントン州シアトルで確認した』と発表すると、リスク回避の動きが強まった。NYダウが一時200ドル超下落し、米長期金利が1.76%台まで低下したことも相場の重石となり、一時109.76円と日通し安値を付けた。
なお本日、トランプ米大統領の弾劾裁判の実質的な審理が議会上院で開始された。弁護人役のホワイトハウス法律顧問は与党共和党が作成した裁判の運営規則案について『公平だ』と評価したものの、野党民主党は証人招致が確約されていないとして反発した。正式な冒頭陳述は明日始まる予定で、共和党と民主党の対立が激しくなるとみられる。
ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された1月独ZEW景況感指数が26.7と予想の15.0を上回ったため、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行し一時本日高値となる1.1118ドルまで値を上げた。ただ、23日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に思惑的な売りも出やすく、上値は限られた。一目均衡表雲の上限が位置する1.1105ドルより上の水準では戻り売りなども出て、一時1.1081ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は反落:供給ひっ迫感懸念後退で売り優勢
NY原油先物市場は、先週発表された週次の国内石油掘削リグ稼働数が4週間ぶりに増加するなど、供給ひっ迫懸念を受けた買いが後退した。また、中国で多発している新型肺炎への懸念で投資家のリスク回避ムードが強く、原油先物に売りが入った。さらに、リビア主要油田の操業停止による国際石油市場への影響は限定的との見方も、原油の上値を重くした。
★NY金先物市場は反落:利益確定売りが優勢に
連休明けの金先物は利益確定の売りが優勢となった。ただ、中国での新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に対する懸念で投資家のリスク回避姿勢が強く、安全資産の金の下値は堅い展開となった。
★米国債券市場は反発:リスク回避の動きが強まり買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.77%で終了した。新型コロナウイルス感染拡大が警戒されて、安全資産とされる米国債に買いが集まった。
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