★米国株式市場は上昇:中国を為替操作国から外すとの報道で買い優勢
NYダウは83.28ドル高の28907.05、ナスダックは95.07ポイント高の9273.93で取引を終了した。米中貿易協議の『第1段階合意』の署名式を15日に控える中、米中関係の修復が進むとの期待が高まった。米メディアが『米政府は中国を為替操作国リストから外す方向で検討している』と報じたことも、投資家心理の改善につながった。イランと米国間での緊張が一服したことも好感された。しかし、今週から始まる10-12月期決算シーズンを控えて上値は限られた。VIX指数は12.56から12.32へ低下した。
★NY外国為替市場:リスク選好もドル上値の重い展開
ドル/円は、米中貿易協議の『第1段階合意』の署名式を15日に控える中、投資家のリスク選好姿勢が強まり円売り・ドル買いが先行した。前週末の高値109.69円を上抜けると目先のストップロスを誘発し、上値を試す展開となった。『米政府は中国を為替操作国リストから外す方向で検討している』との報道を好感した円売り・ドル買いも出て、一時109.94円と昨年5月23日以来約8カ月ぶりの高値を付けた。ただ、110.00円に観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りなどに上値を抑えられたため、節目の110円を上抜けることは出来なかった。
ユーロ/ドルは、ユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行した。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ買いも入り、一時1.1147ドルと日通し高値を付けた。
★NY原油先物市場は続落:供給不安薄れ売り優勢
NY原油先物市場は57.91ドル-59.27ドルのレンジ相場となり5日間続落となった。イランの緊張は存続しているもののリビアでは内戦を繰り広げる国民合意政府(GNA)と民兵組織『リビア国民軍(LNA)』が9カ月にわたった停戦で合意するなど中東緊張の緩和や米国の供給増加で供給不安が後退した。58ドル半ばを割り込むとロング(買い)の投げを誘い、一時1ヵ月ぶりとなる58ドル割れまで売り込まれた。
★NY金先物市場は反落:リスク選好の動きから売りが優勢
NY金先物市場は1547.00∸1563.10ドルのレンジ相場となった。米国株は、ナスダック総合やS&P500が再び史上最高値を更新し、米長金利上昇で推移した。リスク志向地合いの強まりに、安全資産の金は上値の重い展開が終日続いた。ポジション調整的な売りが優勢となった。
★米国債券市場は反落:中東情勢の過度な警戒感後退で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.84%で終了した。中東情勢への過度な警戒感が後退し『安全資産』とされる米国債に売りが出た。
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