FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:好決算を受けた買いで小幅上昇

NYダウは59.70ドル高の24073.83、ナスダックは3.62ポイント安の7003.74で取引を終了した。朝方に市場予想を上回る決算を発表したボーイングが大きく上昇し、指数を押し上げた。半面、米長期金利の上昇傾向が続く中、金利動向を見極めたいとの見方から様子見ムードも強く、積極的に買いを進める展開にはならなかった。VIX指数は18.02から17.84へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル買い優勢

ドル/円は、重要イベントがない中、株価や米長期金利の推移を睨んだ動きに終始した。米長期金利や日経先物などの上昇を手掛かりに底堅い展開となり、一時2月8日以来の高値となる109.45円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、米長期金利上昇によるドル高の流れに沿って1.2168ドルまで下押しした。3月1日安値の1.2115ドルがサポートとして意識されたことで下げ渋る場面も見られた。しかし、引けにかけては再びユーロ売りが優勢になり、一時1.2160ドルまで下げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は反発:在庫増だったが中東情勢悪化懸念で買い優勢

NY原油先物市場は一時68.18ドルまで買われた。この日発表された米在庫統計で原油とガソリンの在庫は予想に反して増加したが、イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことから、短期筋などの買いは後退しなかった。また、産油国の協調減産や世界景気の拡大による需要増加を期待した買いが入った。

 

NY金先物市場は反落:米長期金利上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1320.20ドルまで下落した。米長期金利の上昇やドルが主要通貨に対して強含んだことを嫌気した売りが活発となった。NYダウが反転したことも売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:原油高でインフレ懸念から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは7日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.02%で終了した。原油価格の上昇を受けて、物価上昇観測を手掛かりにした売りが出た。一時3.03%と2014年1月以来の高水準となった。

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