FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦緩和期待を好感買いが継続

NYダウは96.44ドル高の28551.53ドル、ナスダックは20.69ポイント高の8945.65で取引を終了した。トランプ米大統領は21日、「米国と中国は間もなく『第1段階』の通商合意に署名する」との見方を示した。また、中国政府が来年1月1日より、冷凍豚肉や医薬品、紙製品、一部のハイテク部品などの輸入関税引き下げを発表した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に買いが優勢となり、連日で史上最高値を更新した。なお、個別銘柄ではボーイングが3%近く上昇した。同社のミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)が辞任したとの発表を受けて買いが集まった。VIX指数は12.51から12.61へ上昇した。

 

NY外国為替市場:クリスマス休場前のこう着相場

ドル/円は、ポンド/ドルの下落に伴う円売り・ドル買いが出て一時109.45円付近まで上げたものの、その後発表された11月米耐久財受注額や11月米新築住宅販売件数などが予想を下回ったことが分かると徐々に上値が重くなり、一時109.34円と日通し安値を付けた。もっとも、本格的なクリスマス休暇シーズンを迎え、市場参加者は少なく商いは低調だった。NY時間の値幅は11銭程度と非常に小さかった。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが先行し一時1.1070ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。11月米耐久財受注額など低調な米経済指標が相次いだことが相場の支援材料となり、一時1.1096ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は小幅高:米国高や需給関係良好との見方変わらず

NY原油先物市場は60.10ドル-60.77ドルのレンジ相場となった。当面の需給関係はまずまず良好との見方は変わっていないことや、米国株式の上昇を意識して短期筋などの買いが入った。また、ドルが若干ながらも対ユーロや対円で弱含んだことで、ドルで取引される原油先物に割安感が出たことで原油先物価格は小反発した。

 

NY金先物市場は反発:弱い米国経済指標受け買い優勢

NY金先物市場は1481.20-1490.10ドルのレンジ相場となった。この日発表された米国の11月耐久財受注と11月新築住宅販売件数は市場予想を下回ったことから、安全逃避の金買いが優勢となった。また、欧米のクリスマス休場を前に、リスクヘッジで安全資産としての金先物に買いが集まっていたとの声も聞こえた。

 

米国債券市場は下落:史上最高値の連日株高を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.93%で終了した。低調な米経済指標が相次いだものの、買いの勢いは続かなかった。米国株相場が連日で史上最高値を更新したことなどが相場の重石となった。


 

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