★米国株式市場は上昇:米中間の貿易摩擦の緩和期待で買い優勢
NYダウは78.13ドル高の28455.09、ナスダックは37.74ポイント高の8924.96で取引を終了した。ムニューシン米財務長官が、前日に米中両国が来年1月に貿易合意に署名する可能性に言及した。また、トランプ米大統領がツイッターに『中国の習近平国家主席と通商合意について非常にすばらしい協議を行った』と投稿した。米中間の貿易摩擦が緩和されるとの期待が強まり、買いが膨らんだ。3Mやキャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが集まり、指数は一時230ドル超上げた。VIX指数は 12.50から12.51へわずかに上昇した。
★NY外国為替市場:リスク選好高まる中ドルは底堅い展開
ドル/円は、ムニューシン米財務長官が前日に中国との貿易協議『第1段階の合意』に『来年1月初めに署名することに自信を持っている』との見解を示したうえ、トランプ米大統領が本日ツイッターに『中国の習近平国家主席と通商合意について非常にすばらしい協議を行った』と投稿したことを受けて、米中間の貿易摩擦が緩和されるとの期待が強まった。リスク選好意欲が高まる中、ドル円は一時109.53円までじり高となったほか、NYダウは一時230ドル超上昇し連日で史上最高値を更新した。
なお、7-9月期米国内総生産(GDP)確定値は前期比年率2.1%増と市場予想通りの結果となったが、個人消費確定値は前期比3.2%増と予想の2.9%増を上回り個人消費を中心に米景気が底堅いことが示された。
ユーロ/ドルは、来週から始まるクリスマス休暇を前に商いは低調だったが、前日の安値1.1107ドルや節目の1.1100ドルを下抜けたことで目先のストップロスを断続的に巻き込んで一時1.1066ドルまで下げ足を速めた。12月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲8.1と予想の▲7.0を下回ったことや、ユーロクロスが下落した影響も受けた。
★NY原油先物市場は反落:米国内の掘削装置増を嫌気
NYタイム朝に61ドル台の重さを確認すると、クリスマスウィークを来週に控えて利益確定の売りが優勢となった。為替相場でドルがユーロに対して堅調に推移したこともドル建ての原油先物にとっては下押し要因となり、一時60ドル付近まで弱含む場面があった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末18基増加の685基となった。
★NY金先物市場は反落:良好な米経済指標とドル高を嫌気した売り
NY金先物市場は1479.50-1484.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された11月PCEコア価格指数は前年比+1.6%で市場予想を上回ったことや、堅調な欧米株式市場を眺めながら安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して上昇したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて重しとなった。
★米国債券市場は横ばい:ポジション調整の売買中心
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.92%で終了した。米中通商摩擦が解消されるとの楽観的な見方から債券売りが出た半面、クリスマス休暇を控えて持ち高調整目的の買いが入った。
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