FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中摩擦などのリスク低下を好感

NYダウは137.68ドル高の28376.96、ナスダックは59.48ポイント高の8887.22で取引を終了した。米中摩擦などのリスクが低下する中、景気や企業業績への楽観的な見方が広がった。なお、米下院本会議は前日、トランプ大統領を『権力乱用』と『議会妨害』で弾劾する決議案を賛成多数で可決した。ただ、トランプ氏の支持率は堅調で、来年11月の大統領選に向けて一連の弾劾訴追をめぐる騒動が逆に再選への追い風になるとの見方も強まっている。VIX指数は12.58から12.50へ低下

 

NY外国為替市場:弱い米経済指標を受けドル売り優勢

ドル/円は、この日発表された7-9月期米経常収支や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、前週分の米新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数が軒並み予想より弱い内容となったことを受けて円買い・ドル売りが先行した。そのため、一時は1.9503%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けた米10年債利回りが1.8959%前後まで低下したことも相場の重石となり、109.15円の本日安値まで値を下げた。もっとも、米国株相場が史上最高値を更新したこともあって引けにかけては下げ幅を縮めた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1144ドルと日通し高値を付けたものの、ポンド/ドルの下落につれた売りが出ると1.1107ドルの日通し安値を付けた。ただ、低調な米経済指標が相次ぐと買い戻しが優勢となり上げに転じた。

 

NY原油先物市場は反発:国際貿易環境の改善期待から買い優勢

NY原油先物市場は60.69ドル-61.40ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産、米中通商協議の『第1段階の合意』を受けた原油相場に向かう資金の流れは変わらず。本日も61ドル半ばまで上昇し、約3カ月ぶりの高値を更新した。2020年にかけて需給関係はまずまず良好な状態が続くとの見方や国際貿易環境の改善への期待で原油先物は底堅い動きを見せた。

 

NY金先物市場は反発:弱い米経済指標と英国の合意なき離脱懸念から買い

NY金先物市場は1477.10-1485.80ドルのレンジ相場となった。本日発表された米経済指標は総じて弱く、結果を受けて金先物は買いが先行した。英・EU離脱の移行期間の短さから、結局は『無秩序な離脱』になるではないかという懸念の高まりも、安全資産の金の下値を支えた。

 

米国債券市場は横ばい:強弱材料交錯で方向感出ず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.92%で終了した。米国株が史上最高値を更新したことで安全資産とされる米国債に売りが出た半面、低調な米経済指標を手掛かりに買いが入ったため相場は方向感が出なかった。利回りは一時1.9503%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けたものの、そのあとは1.8959%前後まで低下する場面があった。

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