FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:様子見ムード強く引けにかけて利食い売り

NYダウは27.88ドル安の28239.28ドル、ナスダックは4.38ポイント高の8827.73で取引を終了した。米中貿易合意が引き続き好感されて買いが入ったものの、そのあとは米下院で可決が見込まれる『トランプ米大統領を弾劾訴追する決議案』の審議を眺めながら様子見姿勢が強まった。但し下院で可決されても、共和党が多数を占める上院を通過する可能性は極めて低く、影響は限定的との見方が多い。引けにかけては利食い売りなどがやや優勢となり下げに転じた。VIX指数は12.29から12.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:新規材料難から全般こう着相場

ドル/円は、米長期金利が一時1.93%台まで上昇したことなどが円売り・ドル買いを促し、109.62円と前日の高値に面合わせした。ポンドやユーロに対してドル高が進んだ影響も受けた。もっとも、本日はトランプ米大統領に対する弾劾訴追案の採決が行われ、可決される見通しであるため、ドルを積極的に買う動きにはならなかった。
 米民主党のペロシ下院議長は下院本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案の審議開始にあたり、『トランプ氏は米国の民主主義に対する現在進行形の脅威』と非難した。弾劾訴追決議案が可決されれば、トランプ氏は弾劾訴追を受けた史上3人目の大統領となる。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1111ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとは新規材料難から1.11ドル台前半で値動きが細った。

 

NY原油先物市場は小幅反落:利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は、昨日までで4日続伸しており、本日は利益確定の売りが先行した。しかしながら、米エネルギー情報局が発表した在庫統計(原油は108.5万バレルの取り崩し)を受けて再び買いが強まり、約3カ月ぶりの高値となる61.18ドルまで一時上昇した。買い一巡後はポジション調整の動きに終始した。 

 

NY金先物市場は下落:ドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は、為替相場でドルが欧州通貨に対して堅調な動きとなり、ドル建ての金先物は割高感から売りが先行した。その後、米下院で可決が見込まれる『トランプ米大統領を弾劾訴追する決議案』の審議をながめながら、徐々に様子見姿勢が強まった。

 

米国債券市場は続落:独国債相場下落に連れた売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.04%高い(価格は下落)1.92%で終了した。良好な独経済指標を受けて独国債相場が下落すると米国債にも売りが波及した。

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