★米国株式市場は上昇:米中貿易協議の合意が引き続き好感
NYダウは100.51ドル高の28235.89、ナスダックは79.35ポイント高の8814.23で取引を終了した。前週末に米中が貿易協議の『第1段階』で合意し、新たな制裁関税が見送られたことで買い安心感が広がった。アップルや3Mなど中国関連銘柄の上昇が目立ったほか、ゴールドマン・サックスなど金融株の上昇が目立った。半面、2度の墜落事故を起こした主力旅客機「737MAX」の生産停止観測を背景にボーイングが大幅に下落した。 VIX指数は12.63から12.14へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇がドルの支援材料
ドル/円は、前週に引き続き、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感の後退や米中貿易協議の第1段階合意を背景に、投資家のリスク選好姿勢が強まり円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利が一時1.89%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時109.67円と日通し高値を付けた。12月米NAHB住宅市場指数が76と予想の70を上回り、1999年6月以来20年6カ月ぶりの高水準を付けたことも好感された。
ユーロ/ドルは、週明けのNY勢がユーロ買いで参入すると一時1.1158ドルと日通し高値を付けた。ユーロ円やユーロポンドの上昇につれた買いも入った。ただ、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出たため、上値は限られている。
★NY原油先物市場は小幅高:需要増の期待感から買い優勢
NY原油先物市場は59.71ドル-60.34ドルのレンジ相場となった。利食い売り目的とみられる売りが観測されたが、米中が第1段階協議で合意し、世界経済の成長を阻害する要因がひとまず取り除かれた。今後のエネルギー需要増が期待されて底堅く推移した原油先物は、引け値ベースでは9月半ば以来の高値で終えた。米国株高も支援材料となった。
★NY金先物市場は小反落:リスク回避の動きが後退し上値の重い展開
NY金先物市場は1477.40-1484.50ドルのレンジ相場となった。NY勢の入り際には為替相場でドルが対ユーロで売り戻され、ドル建ての金先物は買い優勢となる場面があった。もっとも、通商協議を巡り米中が『第1段階の合意』に至ったことや、英総選挙を与党・保守党の圧勝で終えて足元では過度な警戒感が後退している。そのため、安全資産とされる金の上値は限定的だった。また、米国株高となったことで上値が重くなった。
★米国債券市場は反落:米国株高を嫌気した売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.87%で終了した。米国株が史上最高値を更新すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。12月米NAHB住宅市場指数が予想を大幅に上回ったことも相場の重石となった。
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