FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米長期金利上昇を警戒した売り優勢

NYダウは14.25ドル安の24448.69、ナスダックは17.52ポイント安の7128.60で取引を終了した。米長期金利上昇への警戒感や、今週に予定されている複数の主要ハイテク企業決算を見極めたいとの思惑も交錯した。引け後にアルファベットの決算発表を控えていたこともあり、業績期待から終盤は下げ渋った。VIX指数は16.88から16.34へ若干低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル買い優勢

ドル/円は、米長期金利が節目の3.0%に迫る水準まで上昇し、全般にドル高が進んだ流れに沿った。米3月中古住宅販売件数や4月製造業PMI速報値が市場予想を上回ったほか、ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道を受けて米中貿易摩擦への警戒感が後退した。さらに、日銀の黒田総裁が物価目標達成にはほど遠く、『非常に強い緩和策を続ける必要がある』と指摘したため円売りも優勢となった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景に全般ドル高が進んだ影響を受けた。6日につけた直近安値の1.2215ドルを下抜けて一時1.2198ドルと3月1日以来の安値を更新した。

 

NY原油先物市場は続伸:中東情勢の地政学リスクへの警戒感から買い優勢

NY原油先物市場は一時67.14ドルまで下落する場面もあったが、69.03ドルまで上昇した。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から買いが入ったものの、ドル高が相場の重しとなり上値は重かった。

イランのシャナ通信は、同国のザンギャネ石油相が、原油価格の値上がりが継続するなら、OPEC内外諸国が現在実施する強調減産を延長する必要はないとの考えを示したと報じている。

 

NY金先物市場は続落:安全資産としての金買いが後退

NY金先物市場は一時1323.80ドルまで売られた。米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが入った。安全資産としての金買いが後退している。ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道は売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:入札を控えて需給悪化を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.97%で終了した。インフレ圧力の高まりに加え、今週の入札を控えて需給悪化を意識した売りも出た。米10年債利回りは一時2.9957%と2014年1月以来の高水準をつけた。

 

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